休日は完全なプライベートです(1/3)

 とある日の池袋、私は仕事が休みなので1人買い物に来ていた。
 目当てのお店に行く途中、高校で同級生だった平和島くんを見つけた。相変わらずのバーテン服だ。
 いつも思うけど、なんでバーテン服なのだろうか。・・・・

 まあ、いいけど。




 それから目当てのお店で買い物を終え帰る途中、臨也と平和島くんが追いかけっこをしていた。

 相変わらず元気だなと思う。 私なら少し走っただけで、死ぬ自信があるし。

 もちろん関わる気はなかったので、まっすぐ駅に向かった。



 家に帰ると携帯に着信があった。

 ・・・・臨也だった。

 嫌だが電話をすると、今夜×時に事務所に来いということらしい。
 しぶしぶ行くことにした。




 新宿の事務所に行くと、臨也は1人っきりだった。
 前にいた美人さんはやっぱり幻だったんだと思う。


 「帰っていいですか?」

 「まだ来たばかりなのに、何言ってんの?早くコーヒー淹れてよ。」


 そう言われたので私は緑茶を用意した。
 臨也は途中でそれに気が付き眉をしかめたが、何も言わなかった。

 私たちはいつものようにテーブルを挟んで、ソファーに向かい合うように座った


 「それで、今日は何の用?」

 「用は無いけど。ただ、今日君を見かけたからね。なんとなく呼んだだけ?」

 「そう。・・・・・帰りたい」

 「なら、帰っても良いよ」


 それを聞き、私は即座にソファーから立ち上がった。


 「冗談だよ。さっさと座れ」


 なぜか臨也は不機嫌そうだ。
 自分で帰って良いと言っておきながらウザい。

 私にマッハで帰れる能力があれば良いのにと思った。





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