shi ga bokura wo wakatsu te mo

※もしものバッドエンド
※死ネタ注意
※24.Battle of Hogwarts中の話

 (セドリック視点)

 ホグワーツの戦いに僕とミリアが校庭でしばらく戦っていると、空から巨人の棍棒が降ってきた。

 それにより地に大きな衝撃が走り、僕は体勢を崩しながらもミリアの方へ焦り振り向いた。
 見ると少し離れた場所でミリアも同じく体勢を崩していて、それを狙う死喰い人の杖があることに気が付いた。


 「ミリア!」


 僕は慌ててミリアの名前を呼んだ。
 けれどミリアは為すすべがない様子でじっとその緑色の閃光を見つめていた。

 僕はがむしゃらにミリアへ手を伸ばしたけれど間に合わない。

 ミリアの体を緑色の閃光が貫いた。


 「ミリアーー!!」



 僕はミリアへ魔法を放った死喰い人に向け魔法をかけながら倒れたミリアを抱き起こした。

 彼女は氷のように綺麗な瞳を見開いたまま、死んでいた。
 さっきまで生きていた彼女がもういない。

 心臓が凍るかと思うくらいに僕の体は冷えていった。

 もうミリアはいないなんて。ずっと思い続けていたミリアが

 そんなの


 「今から追いかければ間に合うかな」


 どこにいたって僕はミリアを


 僕は自分の杖先を自分の心臓へ向けた。


 「愛してるよ。ミリア」


 今すぐ、君に追いつくから

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