※ジェイドとユーリで性的な会話をしています。苦手な方はご注意下さい。







何で俺が今この鬼畜眼鏡の車に乗っているか分かり易く言うと拉致られたからだ。
家の前でばったり会ってしまったのが運の尽き。おやぁ、学校に行くなら送りますよ、丁度通り道ですからとにやついた顔で車に押し込まれ今に至る。

「それで、あの後は彼女と熱い夜を過ごしたんですか?」
何という下世話。黙ってれば綺麗なおっさんなのになぁ、と心底残念に思う。
「…別に。俺達まだそうゆう事してねぇし」
「は?ほぼ同棲みたいな事していてまだセックスしてないんですか?」
「悪いかよ!あー…俺達の事はどうでもいいだろ。あんた達はどうだったんだよ」

ふと興味が湧いたので聞いてみた。このおっさん、性欲とかあんのか?
「私は付き合ってすぐに抱きました。まぁ年齢も関係していると思いますし、結婚する事もほぼ決まっていましたけれど」
「ふーん。なぁ、セックスってどんな感じ?そんなにいいもの?」
ジェイドの紅い瞳が少しだけこちらを向いたのを感じたが、俺はわざと目を合わせなかった。
フレンを抱きたくないと言ったら嘘になる。けれど今の状況を打破したいとも思わない。
同世代の旺盛な性欲を見る限り俺はおかしいのだろう。

「そうですね、いいものだと思いますよ。肌が触れ合うというのは心地良いものですから。貴方はフレンの事を抱きたいとは思わないのですか?」
「抱きたい、と思う時もある。でもあいつを傷付けたくない。穢したくない。そんな事になるなら我慢した方がマシだ」
「…成程。私達の話で恐縮ですが初めてガイを抱いた時、彼女はとても痛がりました。出血も酷かったと思います。けれども止めて欲しいとは1度も言いませんでした」

ジェイドの言わんとしてる事が良く分からず眉を寄せる。まぁそういう事です、と何とも意地の悪い顔で言われた。
「この意味が分かったら貴方もフレンの事を自然と抱けると思いますよ。それまでは青い春を謳歌するのも楽しそうでいいんじゃないですか?今しか出来ない事ですし」
完全に馬鹿にされてるような気がしなくもないが、俺の話に真面目に答えてくれたジェイドは意外といい奴なのかもしれない、と思った。
言われた言葉を何度も頭の中で反芻してみる。しかしその意味は相変わらず分からなかった。

「フレンはもう分かってると思いますよ。何なら聞いてみたら如何ですか?それからセックス出来たらどんなだったか感想を教えて下さいね」

前言撤回してもいいか。やっぱりこいつただの鬼畜眼鏡だ。


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