※温いですが性描写があります、ご注意下さい。







「金曜の夜ですか?その日なら大丈夫だと思います」
寝室で濡れた髪を乾かしながら先にベッドに横になっているガイに向かってそう答えた。

最近ガイが良く口にするユーリという高校生の事は自分も何度か見かけた事がある。
なかなかに好青年なその彼が、彼女と一緒に家に遊びに来るから金曜日は早く帰って来て欲しい。
それがガイからのお願いだった。可愛い妻からの滅多にないお願い事。勿論叶えてやるつもりだ。

しかし何時の間に彼とそんなに仲良くなったのか。
別に浮気を疑っている訳ではない。ガイは貞淑な妻の見本のような人だ。
彼女が自分を愛してくれているのは充分すぎる程わかっているし、そんな彼女を自分もまた愛している。

「ガイ、貴方は誰の妻ですか?」
「ジェイド・カーティスの妻。なぁ、あんた変な事考えてるだろ?」

くすくすと笑いながら起き上がるガイは身に着けていた下着を脱ぎ捨てた。
露になった大きな胸が自分の平らな胸に押し当てられ、何ともいえない感触に体が熱くなる。

「私は彼みたいに若くも好青年でもないですから。不安にもなります」
「ははは、あんたがそんな弱気になるなんてらしくないな、ジェイド先生?」
「あなたの事となると余裕なんて無くなるんですよ。責任取って下さい」

柔らかな腰を抱き寄せ剥き出しの鎖骨に舌を這わせると、ガイの腕がそれを喜んで迎え入れた。
それから少しだけ頬を染めて、自慢の旦那様だからきちんと紹介したいんだ。と笑顔を見せる。
そんなガイの笑顔につられ零れる笑みを返し深く口付けた。ひどく満たされるキスだった。


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