日常 | ナノ
3日目(火曜日)

今日バイト先で初めてお客さんとマニュアル以外の会話をした。品物整理をしていたら黒髪のお兄さんに「あの…ここマヨネーズって売ってますかね」と尋ねられたのだ。肝心の部分が上手く聞き取れなかったので聞き返すとちょっと照れながら復唱してくれた。なんだか可愛かったのでマヨネーズの在りかを丁寧に教えてあげたらすごくホっとしていてそんな姿もまた可愛かった。

だけど暫くしたら店内に彼が発したと思われる「売切れかよォォ」という悲痛な叫び声が響いた。続いて「落ち着け山崎」という慰めの言葉と「どうしようまた副長に怒鳴られる」という焦りと恐怖が入り混じったような声も聞こえて来た。

隣にいた同期の中島くんが「パシりかな」とボソっと呟いたのが気になって思わず聞き返すと「あの山崎って人絶対副長って人にパシられてるよ」と自信満々に答えてくれた。

真実はわからないけどもし本当だったら余りにも不憫だ。次に彼がこの店に来たときはこっそり値引きしてあげよう。頑張って山崎さん。私は応援してるよ。

…作文みたいになっちゃったけど日記ってこんな感じでいいのかな。日記を書き始めてもう3日経つけど未だによくわからない。まあ細かいことを気にするのはやめよう。明日もバイトだしもう寝るか。おやすみなさい。




×
- ナノ -