日常 | ナノ
17日目(火曜日)

今日は中島くんとシフトが同じだからまた真選組に会うかもなと思いながらバイトに行ったら案の定真選組の隊服を着た方々がコンビニにやって来た。見たことない人たちだったけど店に入ってから出て行くまでひたすら副長さんの悪口を言い合っていた。副長さんどんだけ嫌われてるの。それとも愛情の裏返しかな。……うん。そういうことにしておこう。

それと途中坂田さんが店にやって来て苺牛乳を買っていった。その時に終わる時間を聞かれたので十分後と答えると「じゃ、外で待ってるから」と言われてまあどうせ冗談だろうと高を括っていたのだが宣言通り坂田さんはコンビニの外で待っていた。吃驚した。

「お疲れさん」「待たせてしまってすみません。どうしました?」「ん、まあ大したことじゃねェんだけど」と、大体こんなやりとりを経て坂田さんは私に一枚のカードを差し出して来た。ほぼ反射でそれを受け取るとなんとギンタさんのカードだった。

思わず坂田さんを見上げると「これ好きなんだろ?やるよ。昨日まけて貰った分ってことで」と言われた。「マジですかああああ」と一気にテンションが上がった私は坂田さんに詰め寄りながら頭を下げた。

坂田さんはそんな私に「昨日から気になってたんだけど何でギンタさん?もっと居るじゃん。ル○ィとか○ルトとか。ここだけの話この漫画そろそろ打ち切られるって」と、コソっと耳打ちして来て思わず手が出るかと思った。

それから私と坂田さんは激しい口論を繰り広げる事になる(ほとんど私が一方的に捲し立てただけだが)。一部始終を日記に書き残して置くつもりだったが収拾がつかなくなりそうなのでやめておこうと思う。一通り争った後待っていてくれた事とカードをくれた事に対してもう一度お礼を言ってからコンビニを後にした。終わり。




×
- ナノ -