ただの差し入れを愛妻弁当だとはしゃぐ侑くん
バレー部の応援で試合会場まで来たけど人が多くてなかなか稲荷崎のみんなを見つけられない。
差し入れを持って来たから試合前に渡したいんだけどな…なんて思いながら辺りを見渡していると、とりわけ目立つ金髪を発見。
「侑くん!」
「ん?おお!なまえちゃんやん!来てくれたんやなぁ!」
ニコニコ顔でこっちに来てくれた侑くん。
でも見たところ他のみんなは近くにいないみたい。
「なんか荷物多ない?」
「実はね、おにぎり作ってきたんだ」
「おにぎり!?なまえちゃんのお手製!?」
「侑くんモテるからこう言うのいっぱいもらってるかもだけど…」
「何言うとんねん!なまえちゃんからもらえるもんが一番嬉しいに決まっとるやん!」
そんな台詞を言えてしまうところがすごいなぁと思う。
「フッフ、愛妻弁当や」
「ただのおにぎりだよ?差し入れだから他のみんなの分もあるし…」
「は?それほんまに言うてる?」
「え?ほんとだけど…?」
「あかん」
急に真面目な顔になった侑くんに肩をガシリと掴まれた。
「俺以外の男に食わすなんて許さへん」
「えっ、でも…」
※ここまで書いてボツ。このあと角名くんもやって来て「俺に作ってきてくれたの?そんなのもう愛妻弁当じゃん」って言い始めるから侑くんとバチバチに揉めます。