宮姉が烏野マネージャーになる原作沿い

※いくつか考えてた設定の内のひとつでした。事情があって宮姉だけ宮城住みの祖母の家に引っ越すことになり烏野に転入。その後マネージャーに誘われ、烏野のみんなと全国を目指すお話でした。でも双子と遠距離になるのはやっぱり寂しくてボツに。



高校3年、春。
同じバレー部のスガと田中と話をしていると、「澤村」とマネージャーの清水に声をかけられた。
手渡されたのは入部届けのプリントが数枚。
それを受け取りながら、少ないな…と苦笑い。

昔は多かったんだけどなぁ…

「…あれ?これって、」

入部届けを上から順にめくって新入部員となる者達の名前を確認していると、とある一枚に違和感を覚えて手が止まる。

だってこれ、宮なまえって…

女子の名前だよな…?

「彼女、兵庫の稲荷崎から来た転校生」
「兵庫!?めっちゃ遠いじゃないっすか…!」
「しかも稲荷崎って、あの強豪の…!?」

田中とスガが驚く傍らで、俺も目を丸くしながらもう一度入部届けの名前欄に視線を落とした。

宮なまえ…

宮って、まさか…

「稲荷崎の最強ツインズ…」
「そう、宮兄弟の姉なの」

ええっ!?とスガと田中がまた驚きの声を上げていた。
まあ、気持ちはわかる。

「女バレじゃなくてうちにってことは、マネージャー志望ってことか?」
「うん、わたしが誘った。マネージャーは未経験って言ってたけど、弟の影響でバレーの知識はけっこうあるみたいだし、即戦力になると思って」
「おお…清水って意外とそういうとこ行動力あるよな」
「さすが潔子さんっス!」

あの最強ツインズの姉がマネージャーか…

清水が声をかけたぐらいなのだから、きっと良い子なのだろう。
予想外の新入部員に俺も少しワクワクした。




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -