宮姉のことが気になってる理石くん

※宮姉は稲荷崎マネ設定



部活の休憩中、俺は水分補給をしながらマネージャーのなまえさんを眺めとった。
なまえさんは稲荷崎のジャージを着て、休憩中でも忙しなく動き回っとる。
タオルとドリンクが全員に行き渡ったら、使用済みのビブスを回収して、休憩後にすぐ練習が再開できるようにコートの状態もチェックしとる。
ほんまに働き者で、部員全員に対して常に献身的、そしていつもニコニコ穏やかに笑っとる人。
そんな先輩を俺は心から尊敬しとるし、ほんまに素敵な人やなって常々思う。

「理石ってさ、なまえさんのことよく見てるよね」
「へっ…!?」
「もしかして惚れてるとか?」
「!?!?」

角名さんにそう言われて、ドキィッ!と心臓が飛び跳ねた。
すぐさま侑さんと治さんの方を見て、今の話聞かれてへんよな…!?と確認する。
でもあの人らはあの人らでなまえさんを見るのに夢中になっとって、こちらなど気にもとめてへんかった。
途端にホッと安堵する。
そんな俺の様子に角名さんは可笑しそうにふき出した。

「急に変なこと言わんでくださいよ…」
「ごめんごめん。でも図星なんじゃないの?」

角名さんがニヤニヤしとる。
俺はどう答えればええのかわからず、言葉に詰まってしもた。

確かになまえさんのことは好きや、ぶっちゃけ先輩がバレー部にマネージャーとして中途入部してきた初日から、ええなぁって思っとった。
でもなまえさんはあの最強最悪のシスコンツインズの最愛のお姉さん。
なまえさんに惚れたなんてことがあの人らにバレたら俺は終わる、ほんまに冗談抜きで終わる。
せやから、どうか俺のこの思いはそっとしておいてほしい。

「告ったりしないんだ?」
「俺に死にに行け言うんですか…?」
「オッホホ。だよね、俺もやめとけって思う」

ほんなら、なんで言うたんですか…。
独特の笑い方をする角名さんに小さくため息。
チラリとマネージャーの方を見ると、いつの間に移動したのか侑さんと治さんはなまえさんを挟んで談笑しとった。
でも手繋いだり、抱きついたり、ボディタッチがやたら多い。

「いつも思うんですけど、あの姉弟って距離感おかしいっすよね…?」
「ああ、あれはもうしょうがないよ。あいつらなまえさんの彼氏だからね」
「ん…?彼氏…??」
「そう、彼氏。あいつらの中じゃ、弟と彼氏は同義らしいから」
「え…?弟と彼氏が、同義…???」



※ここで途切れてました、落ちは全く覚えてません…




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