謹賀新年



「よん…っぁ、にッ、よっ…さんっ、よぁんッ、よ…も、ムリッ」

「無理、じゃない、でしょ。ほらカウント、忘れてるよっ」

「よンじゅ、ごッ、ヒッ、もぅら、らめ、イクッ…あッ」

「ちょっ、…勝手にイかないでよ。こっちだってキツイんだから、あと63回耐えてよね」

「ヒック、ヒック…も、ムリ、こんなの嫌だ、ヒック」

「泣いてもダメ。ちゃんと数えるって約束しただろ?ほら、続き」

「ひッ、…アァッ、ヤメっ、あんッ、ヒック」

「兄さん、数えるのっ、忘れてる」

「よんッ…じゅっ、ろっ ヒック よんじュ…ひチッ、あぁっ、グスッ、よんじゅッ…ハッ グス、イヤッ、も嫌っ」

「嫌が、通るっ、と思ってるの?ほら、あと60回」

「ひっやぁぁ、も、いやぁぁッ」

「お仕置き追加されたいの?」

「グス、グスッ かぞ、えるっ…よっ、ンっく、ごじゅ…ごじゅッ、イチ、っあ゙ん、ごじゅニッ、ごじゅ…サぁん、ヒック、ごじゅ、よんっ」

「半分、だね。その調子ッ」










「兄さん、まだ14回残ってるよ。ちゃんと起きて」

「ぃゃぁ…ぃゃ」

「兄さんが、年明けまでに学校の宿題終わらさないのがいけないんだろ。僕と約束したのに」

「グスッ、だって…だって」

「言い訳は いらないっ」

「ひぁあんッ、も、嫌ぁあっ」

「ほらあと14回っ、ちゃんと、数えるっ」

「ぁぁぁぁっ」

「もう、年明けちゃっ…たんだよ?早く、数えろよ。じゃないと、ずっと外に出せない、ままだよっ」

「イヤアア…ヒックヒック、はちじゅッ、ハチッ…はちじゅ、きュ」













燐の年末年始の雪男鐘





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