ハロウィンネタ 雪燐
「兄さん、Trick or treat!」
「うわ、やっぱり来たか」
「『うわ』って何?すっごい嫌そうな顔して。知ってたの?」
「お前のことだ。お菓子なんて作ったらそれをダシにわけの分からないこと言って、ヘンな事しようとしてたんだろ?」
「わけの分からないって『お菓子も食べたいけど、甘くて美味しい兄さんも食べたいな』とか?」
「わっ!お、おまっ」
「ヘンな事って『下のお口が寂しそうだから、お菓子食べさたり』とか?」
「ば、馬鹿!そ、そんなことさせるつもりだったのか!!」
「期待されちゃ、仕方ないね」
「してねぇっつーの。そもそも、お前甘い物って食わないし、俺らにハロウィンの習慣ないからなんも用意してねぇよ」
「え?結局してないんだ」
「そんな事されるってわかってて、用意なんてするかー」
「じゃ・・・イタズラしてもいいんだね」
「・・・え゛」
「いただきます」
「ちょ、まったぁぁぁぁ」
悪魔が喰われちゃった話。
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