B



「ぅあっ、あ、ああ」
「っ……ははっ、良介くん、気持ちええ?」

 布団の上に仰向けになって喘ぐ良介くんに向かって、問いかけると、シーツを握りしめながら、こくこくと頷いた。掘られて感じるって、相当やで。でもまー、後ろでしか感じられへん様になっても僕がちゃんと責任取るから、安心してな。風呂場で僕がやったら数倍気持ちよくなる様暗示をかけたせいもあるんやろうけど、蕩けそうな顔であんあん啼かれると、やっぱくるもんがあるわ。
 足を掴んで開かせて、いや、そんなんせんでも今の良介くんは自分から足開いてくれはるんやけど、やっぱこっちの方がええし。両手で足を掴んで腰を推し進めると、濡れた音が中心から響く。卑猥な音が、喘ぎ声に交じって部屋の中に小さく広がった。……あー、久々、この感覚。ぞくぞくと背筋を這いあがってくる快楽に、ぺろりと舌をだす。はー、気持ええわ、他の奴とやるより、もう断然ええね。やっぱり僕は良介くんがええな。
 油断すると僕も達してしまいそうになるので、その前に僕の下にいる良介くんに声をかけた。目から零れた涙と、汗で、シーツが濡れている。

「良介くんはセックス大好きやから、これも大好きなんやで。気持ちええやろ?」
「はっ……、だい、すき……!」
「こうやって、突かれるの好きやろ? 良介くんはここら辺がええんやんな、ほら、声に出して」
「んぁ、あっ、と、灯、に突かれるの、好き……っ」
「あ、でも僕以外とこういう事したらあかんよ、女も男もや。良介くんは、僕とだけするんやで」
「あ、あっ」

 ずちゅ、と音を響かせて、弱いであろう部分を引っ掻くと、薄い体が跳ねる。さっき放ったはずなのに、良介くんの性器は再び固く勃ち上がっていた。自分では触らない様に命じてあるので、両手は縋る様にシーツを握っている。許しをみたいに、何度も頷く様を見て、僕の中で欲望ばかりが膨らんでいく。このまま、催眠かけておけば、良介くんは僕のことずっと見ていてくれはるやろか。そんな気持ちが湧きあがってくる。

「……良介くん、僕のこと好きって言うて」
「ふ、ぁっ……俺、灯が、す、好き……っ」
「……」

 あっ、なんやろ、胸が痛い。よくわからへんけどすごい痛い!
 でも、今は痛みよりも何よりもこっちのが大事やし。そういうん、今はええわ。額から流れた汗が、ぽたりと良介くんの上に落ちた。あー、あっつ……。良介くんも、暑いんやろな。顔赤いし、いや、赤いんは熱いせいだけやないかもしれへんけど。茹だった体を重ねて、腰を動かした。

「……良介くん、首に、手まわして」
「んっ、わ、わかった……」

 命じた通り、良介くんが僕の首に腕を絡ませた。抱き起して顔を近づけると、重なり合う部分が多くなったせいか、更に体温が上がった気がする。良介くんの顔が、目の前にある。普段の淡白な面からは想像できひんような、はしたない顔。上気した頬に、半分開いた口、少し顔を出す赤い舌に、無理やり唇を重ねた。

「ふぅ、う」
「はっ……」

 ぴちゃぴちゃと水音が鳴り響く。良介くんは抵抗せずに、そのまま舌を絡ませた。生暖かく弾力のある舌を食むと、小さく吸い付いてくる。口の端から漏れた涎が、結合部に垂れていく。ああ、もうぐっちゃぐちゃやわ。

「は……良介くんは、僕とキスするんが好きなんやもんな」
「……っ、ああ、好きだ、はぁっ、キスも、セックスも、灯とするのが好き」

 蕩けた表情で、僕に縋りついてくる。きゅう、と締め付けられた瞬間、僕の中の熱も高まってくる。……中に出したら、流石にばれるやろなあ。

「ん、ん」

 ちゅ、と音を立てながら、目じりや額に、口づけていくと、良介くんは擽ったそうに笑った。

「は、あっ」

 良介くんの陰茎に手を這わし、軽く擦りあげるとと、僕の背中に回っていた手に力が入った。爪が、背中に立てられる。ああ、これ、痕つきそう。でも、それもええな。

「と、灯っ……も、いきそ……!」
「……あかんよ、僕がええって言わな、良介くんはいけへんの」
「っ……!」

 その言葉に、体が反応したのか、良介くんの手が耐えるように震えた。

「っ……灯……」
「良介くん、これからも僕とこういうことしてくれはる?」
「するっ、毎日するっ、灯に言われたらいつでも、だ、だから」

 強請る様な目で見られ、僕は征服欲が湧きあがってくるのを感じた。そのまま尿道口を爪で引っ掻くと、背筋が反り返る。

「ひっ、あ」
「絶対やで。ほな、いってええよ」
「っ……―――!」

 びくびくと内股が震えて、僕のお腹に良介くんのが飛び散った。あー、僕も、もう限界や。名残惜しいけど良介くんの中から抜いて、胸の上へとぶちまける。はあはあと荒井息づかいが、耳の奥まで残っている。部屋の中には、精液の匂いに満ちていた。催眠、解く前に換気しとかな……。
 流石に疲れたらしく、布団の上でぐったりしている良介くんの肩を揺さぶって、声をかけた。

「ほら、良介くん、起きて」
「うぅ……」
「べとべとになったから、お風呂入ろ」
「うん……」

 汗と精液で濡れた体を抱き寄せて、良介くんの耳元に囁いた。



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