乳首に絆創膏貼る小波の話書きたいな〜って思って書いたやつ。
世界線は謎です。挿入してません。ただひたすら小波の乳首開発してる化野。













 最近、すごく気になることがある。

「…………」

 お風呂場にある、洗面台の鏡の前に立って、自分の体を見つめると、見慣れた体がソコにある。鍛えても筋肉の付きにくい、薄い体。化野は線が細いから綺麗で好き、と言うけれど、実際はただ貧相なだけだと思う。せめてもうちょっと筋肉がつけば……と思うが、今気になる所はそれじゃない。
 そっと、自分の胸に手を伸ばす。

「…………」

 やっぱり、ち、乳首が、前より少し、大きくなった気が、する……。
 意識した瞬間、顔が一気に赤くなる。鏡の向こうにいる僕が、首から上を真っ赤に染めていた。
 あ、化野のせいだ、絶対。いつも、こんな所触ってくるから……っ。
 幾度となく繰り返される行為によって、敏感になってしまった僕の乳首は、前よりも赤く、少しだけ膨らんでいる。触れると、びりびりと痺れるような感覚が襲い、服に擦れると、なんだかじんじんして、服を着ていても乳首だけ浮いているのでは無いかという気にすらなってしまう。こんなの、もし誰かに見られたら、と思うと――……。

「正義、いつまで洗面所突っ立ってんの」
「うわぁっ」

 がら、と洗面所のドアが開かれ、僕は思わず近くにあったタオルで胸部を隠した。全裸だというのに、タオルで胸だけを隠す僕を、勇気は不審に思ったかも知れない。

「あ、ゆ、勇気……」

 突っ立っている僕をじろじろと見つめて、勇気は黙って洗面所のドアを閉めた。

「……歯、磨きたいから、風呂入るならさっさと入れよ」
「う、うん、ごめん……」
「…………あと女じゃねえんだから、胸だけ隠すな。キモ……」

 それだけ吐き捨てて、磨り硝子越しにあった勇気姿が消える。
 僕の家は、お風呂場と洗面所と脱衣所が全部一緒だから、誰かが脱衣していると入れない。いや、入れないということはないけど、少なくとも勇気が服を脱いでるところに僕は入らないし、きっと入ったら勇気は怒る。歯を磨きたいって言ってたし、僕がお風呂に入らないと、脱衣所があかないからな。
 早くお風呂に入ろう……。

 お風呂に浸かっていると、さっき言われたキモ、という勇気の言葉がじわじわと胸に突き刺さってくる。
 キモい、かあ……。
 でもそうだよな、キモいよな、やっぱり。
 勇気の言葉には同意しかない。だって、男なのに、乳首触られると変な感じになるし、制服とかジャージのTシャツ着てると、シャツ越しに乳首立ってないか不安になるし。
 こんなの、誰かに見られたらきっと同じくキモいって言われる。別に、僕が触っているわけじゃないのに。……化野に言えば、もう触るのやめてくれるかな。
 ぶくぶくとお風呂に沈みながら、薄い胸でぽつんと主張する乳首に触れる。

「…………っ」

 …………これ以上目立ちませんように。

****

「………………よし」

 翌日、僕は学校に行く前に、家の救急箱からこっそり絆創膏を拝借すると、自分の両乳首にぺたりと貼り付ける。胸の上でぷくりと浮いた乳首に、絆創膏を貼り付けると、比較的目立たなくなった気がする。
 でも、なんだか変な感じだ。
 ………………。
 いや、よくない! よしって言ったけど、考えてみたら全然よくない。一気に顔が赤くなる。……これ、すごく変態みたいじゃないか、僕!?
 改めて客観視すると、制服の下の乳首に絆創膏を貼っている自分が気持ち悪い。でも、制服着てるともっと擦れるし……。

「うぅ……」

 肌着のタンクトップを上に着て、更にシャツのボタンを留める。今日は、体育もないし、下にシャツも着てる。ボタンも上まできっちりしめてれば、見えることもないし、……だ、大丈夫、だよね。

「よし…………」

 全然よくはなかったけど、まさか乳首が擦れて嫌だからという理由で学校を休むわけにはいかないし、なによりそんなことで休んだら、後で化野に何を言われるかもわかったものじゃない。
 大丈夫。
 そう自分に言い聞かせて、学校に行った。
 そう、大丈夫。だって、男の胸なんて誰も気にしない。体育の時だって、注目したりなんかしないし、ましてや僕のことなんて、誰も見ていないから、気にしない。空気みたいなものだから。
 いつもの狐面を鞄に忍ばせて、絆創膏の貼った胸を隠すようにして、学校へと向かった。

 大丈夫、大丈夫!





 大丈夫、だと思ったのに。

「正・義・ちゃ〜ん」
「………………」

 科学準備室で、僕はお面の奥で顔を青くした。
 目の前に居る化野は、いっそ清々しい程の笑顔で、その瞳には楽しそうな色がありありと浮かんでいる。
 僕は何度も首を横に振ったまま、じりじりと後ずさる。
 学校に来るまでは大丈夫だと思っていた。事実、途中までは大丈夫だったんだ。本来なら、気づかれることもなかったのに。
 こんなことになったのも、今日に限って、乳首あてゲームとかいうよく分からない遊びがクラスで流行っていたせいだ。
 全員が冗談だったし、流石に女子にはしていない。当てられていた男子も「あん」とかいう声をあげながら、ふざけていた。皆ゲラゲラ笑っていたけれど、僕だけは気が気じゃなかった。
 どうして、今日に限って、いや今日に限らずそんなわけのわからないゲームをするんだ。乳首の場所なんて当ててどうするんだ、と思ったけど、僕は教室内において空気だし、誰もそのゲームをしようとしてこない。そのことにだけは、安堵していたけれど、近寄ってこないのは、あくまで僕を空気と扱うクラスメイトだけだ。
 そこに、化野は含まれない。
 『まっさよっしちゃ〜ん、ゲームしよっ』
 と近づいてきた化野から、僕は全力で逃げ出した。
 しかし、休み時間中はなんとか逃げおおせたものの、次の時間、捕まってこの教室まで連れてこられた。

 そして現在。
 お面の奥で、蒼白になりながら、近づいてくる化野の手から逃れる。けれど、逃げている内に、背中に壁が当たった。

「…………っ!」
「なんで逃げるのかな〜?」
「…………っ! ……っ!」

 化野は嬉しそうに笑っている、僕は首を横に振ったまま、自分の胸を押さえた。バレる。傍目から見れば分からないかも知れないけど、触られたらきっとバレる。特に化野は、いつも触ってくるから、バレるに決まってる。
 そうしたら、どうしてこんなものを貼っているのかを説明しなくちゃいけないかもしれない。
 そんな恥ずかしい目に遭うのはごめんだった。

「べっつに、いつも直接触ってんだから、今更逃げなくてもいんじゃね?」
「…………!」

 と、手を伸ばしてきた化野の手をかいくぐり、僕は科学準備室の出口へと向かった。けれど、襟首を後ろから掴まれ、瞬間息が詰まる。

「ぐっ…………!」
「はいはい、逃げない逃げない」
「や、やめ……っ」
「えいっ、どーこだっ」

 後ろから抱き込まれ、布越しに胸を触られて、僕は身を強ばらせた。

「んん?」
「………………っ〜〜〜……」
「んーーーーー」

 さわさわと、布越しに探るような手つきで触れられ、肩を竦めながら、息を飲む。化野の手が、僕の胸を揉みしだきながら、乳首の場所を探してくる。少し膨らんではいるから、位置はわかるものの、何か貼ってあるのはばれる。
 がくがくと震えそうになる足を立たせて押し黙ると、お面の中の顔が上気して蒸れてくる。
 僕は探るように触れていた化野の手を払い、隠すように胸部を押さえる。

「も、もういい……」
「……ふ〜ん?」

 鼻歌でも歌いそうな、上機嫌な化野の声が、耳元で聞こえた。
 僕は胸を必死に押さえる。

「正義ちゃん、手ぇどけて?」
「い、いやだ……」
「いいから、ほらほら」
「いやだって……化野、僕」
「いいから、どけろ。な?」

 な? という言葉と共に、強引に当てていた腕が外され、シャツのボタンが外される。

「…………っ! まっ」
「抵抗したら、皆に言っちゃおうかな〜」
「………………」

 い、言う? 言うって、一体何を。
 言われたら困ることの、心当たりが多すぎてわからない。こんなことをされていることも言われたら困るし、絆創膏のことがバレているなら、それもバレたくない。他にも、ばれたくないことなんて、沢山ある。
 きっと、馬鹿にされるし、恥ずかしい。
 お面の中で熱くなる顔に、きゅっと目を瞑って抵抗をやめると、化野に制服のシャツのボタンを全て外された。
 中に着ていたタンクトップがゆっくり捲られると、隠したかった、隠せていたはずの乳首と、覆うように貼られた絆創膏が顔を出す。

「あはっ」

 楽しそうな化野の声とともに、背後から強く引っ張られ、僕は化野に抱き込まれたまま、その場に尻餅をついた。
 化野の指が、絆創膏の上から僕の乳首をぐ、と押してくる。

「…………っ」
「どしたの? コレ。絆創膏なんて貼って」
「…………」
「黙ってちゃわかんないじゃん。なに、怪我でもした?」
「………………あ、化野が……」
「うん、俺が?」
「化野が……い、いっぱい、触るからっ……」

 顔が熱い。きっと、また真っ赤になっている。お面で隠せてはいるけど、耳のせいで、化野にもばれているかもしれない。首も、赤くなっているかも。ああ、どうしてこんなことになったんだろう。ただ隠したかっただけなのに。
 腕の中で震えながら、なんとか声を振り絞ると、化野は若干興奮したように、少し息を乱しながら、僕のうなじに舌を這わせてきた。

「ひっ」
「それでそれで? 俺がいっぱい触るからどしたの?」

 くすくすと笑いながら、絆創膏の上から人差し指でカリカリと先っぽを引っ掻いてくる。僕はその手を押さえようと化野の手を掴むが、強く乳首を摘まみ上げられ、力を緩めた。

「ゃあ゛っ」
「手ぇ出せっつってんじゃなくて、どうしたか言えって言ってんの」
「さ、触るから……」
「うんうん」
「……ふ、服に擦れると、痛くて」
「うんうん」
「それで、こ、擦れないようにって……」
「へ〜〜〜〜、で、乳首に絆創膏ね」

 喜色ばんだ声を上げながらも、化野の指は僕の乳首に貼られた絆創膏の端っこへと手をかけた。爪先でかりかりと粘着部分を剥がしていく。
 は、剥がされる……!

「だから、その! 外すと変だし、これは、付けたままで……っ」

 しかし、僕が制止の声を上げる前に、貼られていた絆創膏は化野の手によってゆっくりと剥がされていった。皮膚を持ち上げ、引っ張り上げながら、ぺりぺりと音を立てて剥がれ、微弱な刺激に、体に電流が走ったみたいになる。眉を顰め、息を殺す。守られていた乳首が外気に晒されると、ツンと上を向いていた。

「う…………」
「ほんとだ。ちょっと赤くなってるね、ぷっくりしててうまそー」

 つん、と指で乳首を突かれ、僕はびくりと身を揺らした。

「っ……」
「こっちも赤いの?」
「あ、まっ……」

 制止の声を上げる前に、もう片側は一気にばりっと剥がされた。

「あ゛っ……〜〜〜!」
「あー、乳首勃起してんじゃん」
「……ち、ちが……」
「エッロい乳首見られたくなかった? ごめんね、でも俺が育てたんだから、俺が触ってもよくない?」
「っ――――――!」

 きゅう、と親指と人差し指で両乳首を摘まみ上げられ、僕は声にならない悲鳴を上げた。体を仰け反らせ、化野の手を掴む。

「化野っ、やめっ」
「敏感になっちゃったねー」
「あ、あっ」

 摘ままれたまま左右に捻られ、あられもない声を上げる。密着した体に、化野の指が、すりすりと指の腹で先端を擦ると、自分の中心に、熱が集まってくるような気がして、お面の中で眉間にしわ寄せ、声を上げないように唇を結んだ。や、やばい……、これ、されると、いつもなんかこう、変な感じになるから……っ。腹の奥がむずむずするような、奇妙な感覚に、僕は身を捩ったけれど、摘ままれたまま指は離れない。
 指の中でコリコリと弄ばれる乳首に、僕は化野の手を引っ張るが、同時に僕の乳首も引っ張られるだけだった。

「何? 乳首引っ張ってほしいの?」
「……っ違う」
「いーよいーよ、はいぎゅー」
「っ〜〜〜〜……!」

 きゅうーーー、と摘まみ上げられ、喉の奥からか細い悲鳴が漏れた。

「は…………っ――!」 
「どんな感じ?」
「………………じ、じんじんする……っ」
「気持ちいい?」
「………………」

 ぐりぐり、と親指で乳首を皮膚に埋め込むように押しつぶされた。乳輪から摘ままれて、むにむにと皮膚を揉まれる。それから親指と中指で根元から乳首を持ち上げられ、円を描くようにして、乳頭を人差し指で嬲られた。
 じわじわと、熱の波が体の奥に広がっていくのを、自分でも感じていた。

「顔。見せて」
「あ……」

 付けていたお面の紐が外されて、火照った顔が、外気に晒される。籠もっていた熱が解放されて、一瞬涼しくなったような気がしたけれど、でも、体は依然として熱いままだ。芯を持って硬くなった乳首の上に、たくし上げていたタンクトップが落ちてくる。
 タンクトップが、化野の手の形にそって歪むけれど、弄られている乳首が見えないのは、僕にとってはまだマシなのかもしれない。
 化野の手のひらが、僕の両胸にぺたりと押しつけられる。豊満でもない乳房に薄い体。揉み心地だって全然よくないだろうに、化野の手はやわやわと皮膚を手で揉みしだく。尖った乳首をぴん、と指で弾かれた。

「…………っ」

 服の中で弄られる乳首に、声を押し殺していると、化野の手が乳首から離れ、降りてきていたタンクトップを持ち上げる。

「咥えて」
「え……」
「見えないし、邪魔だからコレ。咥えて。ほら早く」
「う、うん……」

 急かされるようにしてずり下がるタンクトップを唇で挟み咥えると、さっきまでタンクトップで隠れていた乳首が見えるようになってしまった。これじゃあまるで、弄ってくださいとでも言ってるみたいだ。……僕は、どうしてこんなことをしているんだろう。 
 こんなことをしてるから、絆創膏なんかで隠すハメになっているのに。僕は口を開いて、化野に制止の声をかけた。

「あ、化野、僕もうこういうの」
「邪魔だから咥えてろってば」
「うぐっ」

 再び口にタンクトップの端が突っ込まれた。
 少々乱暴な口調と動作に、少しだけ身が強ばる。お、怒らせた? いや、でも……。眼下に晒された乳首が、化野の手によってゆるゆると扱かれる。

「っ……!」
「正義ちゃんが言いたいことはわかるよー? これ以上、人に見せられないようなエロ乳首になりたくないから、もうやめて欲しいって言いたいんだろ」
「…………っ」

 化野の言葉に、僕は頷く。タンクトップを咥えてるせいで喋れないけど、一応僕の意思は汲み取ってくれてはいたらしい。
 エロ乳首、という言葉には、少しだけ赤面する。そんな名称を付けられるような形なのかと思うと恥ずかしかったし、男のくせに、乳首を弄られてこんな反応を示してしまうことも、恥ずかしかった。
 普通は、こんなことにならないのに。じわり、と目頭が熱くなる。乳首を弄る手を止めず、化野が言葉を続ける。

「やめてほしい?」
「…………」

 頷く。

「んーでもなあ、正義ちゃん乳首弄られんの好きじゃん」
「…………っ」

 違う、と僕は首を横に振る。好きじゃない。こんなの、好きなんかじゃない。
 けれど、化野はクスクスと笑いながら人差し指をたて、とん、とん、と僕の乳首をノックする。白い肌にぷくりと膨らみ主張する乳首は完全に硬くなっていて、少しの刺激にも弱くなっている。赤く色づき、前よりもほんの少し肥大して、化野の指の為すがままになっている。

「えーー? でもさあ」
「んっ、んんっ」
「ほら、こうやって扱かれたり」

 きゅっと摘ままれたかと思えば、そのまま人差し指と中指で、しこしこと引っ張るようにして指に挟まれると、そのまま扱かれる。
 じんじんと痺れるような感覚の中に、俄に湧き上がる快楽で、体の奥が熱くなってくる。

「先っぽこうやってカリカリしたり」
「ん、んーーっ」
「指で摘まんで、左右にくりくりしたり」
「んんんっ、んっ」
「この体勢だと出来ないけど、舐められるのも吸われるのも好きじゃん? あとこうやって窪み穿られんのも好きだよねー」
「んーっ、んっ! んっ」
「あは、ほらほら、こんなことするだけで、ちんぽ勃っちゃってんじゃん。それで、好きじゃないっていうのは、ちょっと無理があんじゃね?」

 化野に指摘されて、僕は初めて自分の陰茎が勃起していることに気がついた。こんなことをされて勃起している自分が、悦んでいる体が情けなくて、化野に言いようにされている自分の体が、ぐにゃりと涙で歪んだ。ぽろりと頬を伝う涙を見て、化野が乳首を弄る手を止めた。

「え、なんで泣くの?」
「…………っ」
「抜いて欲しい?」
「…………」

 僕はふるふると首を横に振る。僕は咥えていたタンクトップを口から離して、声を上げる。

「こ、こんなっ、の、化野がいっぱい、さ、触るから……っ」
「ふーーん……」
「もう、こんなの、嫌だ……っ」

 化野が、こんなことを続けなければ、きっとこんな風になることはなかった。こういう触り方をされなければ。僕はもうちょっとまともで居られたかもしれないのに。顔を赤くしながら泣く僕を見て、化野が立ち上がった。

「わっ……」

 突然背後の支えが無くなり、ぐらつく僕の体の前に、化野がやってきて笑う。

「ごめんね?」
「………………」
「そうだよね、俺がいっぱい触っちゃったから、正義ちゃんのこうなったんだもんね」

 しおらしく、ちょっと項垂れた様子で目を伏せる化野に、僕はほんの少しだけ希望を抱いた。もしかしたら、化野も少しは悪いと思っているのかもしれない。他人の体に触り続けたり、変えたりすることに、罪悪感を覚えたり、したのかもしれない。
 だったら、もうやめてくれるのかも……っ!

「…………あ、あだしっ」
「じゃあ、これからは俺がちゃんと責任持って、ケアしてあげるから」
「えっ」

 にこり、と笑みを浮かべて、化野が僕の乳首をつん、と指で突いた。

「敏感になって、触られるとこんなになっちゃう正義ちゃんの乳首は−、俺がちゃんと責任とって管理するから、安心してよ」
「いや、何言って……」
「まあ、とりあえず、乳首でエッチな気持ちになっちゃった正義ちゃんのそれ、抜いとこっか」

 ね。と微笑まれ、ひょっとすると僕は、最初から選択肢を間違えていたのかもしれない、と思った。

****

「正義ちゃん、乳首大丈夫?」
「………………」

 帰り道、僕は化野に微笑まれながら手を引かれていた。
 あれから、化野に強引に手で弄られ、達してしまった後。くしゃくしゃになってしまった絆創膏はもう貼ることが出来ないので、化野がどこからか貰ってきた絆創膏を、僕は今乳首に貼り付けている。でもそれは、ベージュの肌に馴染むような色ではなくて、キャラクターが色鮮やかに主張する、女子や子供が付けてそうな絆創膏だった。
 おまけに、付ける前に保湿しようね、とどこからか持ってきたリップクリームを塗りたくられた。
 しかも、メントールのリップだったせいか、乳首がスースーして、ひりひりする。服の上から、キャラクターの絆創膏が透けてないだろうか。他人の目が、すごく気になる。
 付け直した狐面の奥で、僕は羞恥に顔を赤く染める。

「家に帰ったら、別のニップレスつけようね」
「…………あ、あだしの」
「ん?」
「あんまり、外でそういうこと、言わないで……」

 こんな恥ずかしいこと、誰にも、知られたくないのに。
 そう言うと、化野は目を細めて笑い、僕の髪をくしゃくしゃと撫でてきた。

「ごめんごめん! ちょーっとテンションあがってた! じゃ、薬局寄って帰ろっか!」

 この帰る、というのは、化野の家に遊びに行く、という意味だけど、化野的には僕が化野の家に帰ることになっているらしい。
 僕としては、それよりも自分の家に帰って、この乳首の絆創膏を剥がして、普通のものに取り替えたかった。
 けれど、化野はそれを許してくれない。


「家に帰ったら、優しくケアしてあげるね」












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