ある白装束の話



 私が、灯様に呼ばれたのは、彼がここに連れてこられて、もうしばらく経ってからの事だったかと思います。灯様にお声をかけられた時、私は何か粗相をしてしまったのかと、気が気ではありませんでした。
 しかし、灯様に殺されるならば本望と思わなければいけません。何故ならば、私は渦見家に仕える信者です。家も、名前も、存在も、すべてを捨てて、ここにいるのですから。しかし、灯様は白子と呼ばれる私の様な一信者など、全く気にかけてはおりませんでした。
 灯様にとって、私などただの道具に過ぎなかったのです。そもそも、灯様は誰も信用などしておりません。

「りょーすけくーん、今日もエエコトしような」

 部屋に入って、初めに、感じたのは妙な匂いでした。
 とてもこ惑的で、嗅いでいると、頭がくらくらするような香り。私は、この匂いを嗅ぐのは初めてのことではありません。何度か、使うよう命じられたこともございますので。
 次に目に入ってきたのは、渦見の贄でした。
 いえ、もう贄ではなくなったのでした。彼は元々、終夜様にあてがわれるはずの、ただの生け贄に過ぎなかった筈ですが、それを、灯様が浚ってしまわれましたので、今の彼はただのペットとでも呼んだ方がいいのでしょう。大切な渦見の贄を横取りするなどと、本家の方々は怒り心頭の様子でしたが、元々、灯様は、頭の良いお方です。終夜様に比べられて育ちましたので、内面は酷く歪まれてはおりますが、やると決めたことは必ず実行なさいます。
 何をしたのかは、私共末端には知らされておりませんが、灯様は、彼を囲うことに成功したようです。彼にとって、それが幸せだったのかどうかは、私にとって知る由もございませんが。

「…………はぁっ……う」

 布団の上には、彼が、笠原様が転がされておりました。一糸纏わぬ姿で、悶える彼の後孔には、男性器を象った玩具が突っ込まれ、バイブ音をたてて震えておりました。はーはーと涙目で息をする様は酷く扇情的で、私は無意識の内に喉を鳴らしました。
 ……灯様は、私が男色だということを、知っていて此処に連れてこられたのでしょうか。今の彼の様を見せたのでしょうか。
 笠原様に、膝から下の足はありませんでした。おそらく、逃げられぬ様、灯様が切断してしまわれたのでしょう。動くのに不自由そうな彼を見て、私は、少しだけ同情を覚えました。
 しかし、そうは申しましても、私は渦見に仕える身。なので、彼の事を可哀想と思っても、助けることなどできません。下手に手を出せば、危険が及ぶのはこちらなのですから。それに、私を此処に連れてきたということは、何かしら、しなくてはならないことがあるはずです。

 そこで、私は初めて、私と、灯様、笠原様以外の者に目を向けました。
 私以外にも三人程、この部屋に呼ばれていた様です。皆、戸惑った様子をしておりましたが、笠原様の姿を見て、何処か興奮したような表情に変わりました。それはおそらく、この部屋の中を漂う香りのせいもあるのでしょう。噎せ返る様な甘い香りに、私は、自身の中心に熱が集まっていくのを感じておりました。おそらく、他の方もそうだったのでしょう。一人悶える笠原様に、目が釘付けになっておりましたので。
 灯様は、笠原様の近くに椅子をおいて、そこに座っておられました。にこにこと人の良さそうな笑みを作りながら、笠原様の事を見ておられます。というよりも、灯様の目には、元々笠原様しか映ってないように思えました。

「良介くん、今日は君の好きなん沢山持ってきたから、存分に咥えててええよ」
「…………」

 その言葉に、笠原様は虚ろな目で灯様を見ておりました。諦めにも似た、暗い色です。しかし、灯様が笠原様の耳元で何か呟いた途端、びくりとお体を震わせました。それから、我々の方に向き直ると、ずりずりと手で這うようにして、目の前までやって参りました。足がないので、動きづらいでしょうに、必死でくる姿は憐憫を誘います。
 彼は、私の前まで来ると、足をつかみ、上目使いにこう申し上げました。

「あ、あの、俺、ちんぽ大好きな変態なんです。淫乱な俺に、あなたのちんぽ、しゃぶらせてください……」
「…………!」

 物欲しそうな目で見られ、ぞくりとした何かがこみ上げて参りました。思わず、声を漏らしそうになりましたが、此処では声を上げることは御法度です。喋れば、ただではすまないことはわかっておりますので。
 私は、ちらりと灯様の方へ視線を移しました。灯様は、依然としてにこやかに笑んでらっしゃいます。

「ふふ、良介くんはちんぽ大好きやから、今日は沢山あってええなあ。いつもは僕のだけやもんねえ」

 その言葉に、私はああ、と納得致しました。
 これはおそらく、灯様の遊戯なのでしょう。その為に、呼ばれたのだと理解しました。私は、私たちは、彼の痴態を見るために招かれた、ただの人形に過ぎないのだと。
 そう理解すると、私は自分の使命を全うすべく、前を肌蹴させ、彼がくわえやすいようにしゃがみました。他の者達も、自分達が何の為に呼ばれたのか、理解したのでしょう。各々に動き出します、それを見て、灯様は仰いました。

「別に、挿れてもええし、中に出しても、何してもええけど、ちゅーだけはやめてな。それ、僕のやから」

 けらけらと笑いながら、灯様は手を叩きました。まるで面白くてたまらないとでも言う様に。
 笠原様は、少しだけ泣きそうな顔を致しましたが、すぐに吹っ切れたように、私の男根に手を伸ばして参りました。笠原様は、特別美少年というわけではございません。お顔だけならば、灯様の方がお美しいと思いますが、どうしてでしょう、人を惹き付けるような色香を放っておりました。扇情的なそのお姿に、私自身はすでに痛いほど勃起していたのです。

「ん、んん……む」

 笠原様は、勃起した私の陰茎を、なんの躊躇もなく口に含まれると、そのまま喉の奥までくわえられました。

「っ……!」

 ねっとりとした舌が私の陰茎を舐めあげ、柔らかな弾力の中に包まれると、凄まじい快楽が襲ってきました。鈴口を吸い上げるように吸われ、丁度具合のいいところを的確に突いてくる彼に、思わず声を上げてしまいそうになりました。尿道から雁首を執拗に舐められて、私は自分の口を押さえました。

「っ―――!」
「んむ、ぅ、ふっ……」

 じゅぽじゅぽと、淫猥な音を立てて、口の中から見え隠れする陰茎、頬の形が変わる度、ぞくぞくとした何かがこみ上げて参りました。彼の体から、ぽたりと汗が流れます。若く瑞々しい肉体は、張りがあり、私自身、若いつもりでおりましたが、十以上も下の子にこんなことをされるなんて、想定しておりませんでした。ましてや、灯様の所有物に。場の空気は、明らかに異質な物にでしたが、それに否を唱えるものなど、存在するはずもありません。
 横から、灯様がそんな笠原様見て、笑いながら声を上げました。

「上手いやろ? 僕が教えたんや、最初はへったくそやったけど、うまなったなあ良介くん。そのオッサン気持ち良さそうやで」
「……っ……は……」
「なあ、そういう時は、なんて言うんやっけ?」

 灯様が、笠原様にそうお声掛けすると、笠原様は私へと視線を移し、舌を陰茎に這わせながら、申し上げました。

「……は、っ、おじさんの、ザーメン、俺に、飲ませて、ください……」
「っ……ぁ」
「っ、なあ、飲ませて……ぅ、精液、沢山、は」

 上気した頬に、とろんとした目。ちゅう、と先を吸われた瞬間、私の理性が一瞬飛びました。気がつけば、笠原様の頭を押さえつけ、彼の口の中に己の欲望を放っておりました。これは、きっとこの香りのせいでしょう。私はそう思うことに致しました。
 彼をもっと辱めたいと思うのも、泣かせたいと感じるのも、すべてはこの香りのせいなのです。私は、何も悪くありません。

「んっ、うっ!? んんん……っ」

 笠原様は、一瞬口の中に放たれた精液に目を見開かれましたが、すぐにごくりと喉を鳴らしました。目を瞑って、貪るように私の精液を飲み干すのです。最後まで出し切ると、名残惜しむ様に吸いついてきました。もしも、私に口を利くことが許されていたのならば、きっと彼を嘲笑するような言葉を投げつけていたかもしれません。
 口を離した時、唾液か、あるいは精液か、どちらとも判別がつかない糸が伸びていて、その光景に頭が沸騰しそうになるのを感じておりました。

「はっ……あ……ごちそーさま……でした……。お、美味しかった、です」
「あはっ、よう言えたなあ、良介くん」
「っ……ぅ……」

 初めて彼を見たときは、こんな淫らなことをするようには、到底思えませんでした。それなりに、普通の子で、割と意志は強そうに思えました。こんな風に奉仕するどころか、此処を逃げ出したい気配しかなかったというのに。今では名も知らぬ男達に犯されているのです。そのギャップが私の欲望をさらに膨らませます。それは、私以外の者も全員同じの様でした。

「っあ、うぁッ、あ!? やめ、待っ……ひぃっ!?」

 私の近くにいた男が、笠原様の後孔に収まっていた、男性器型の張りぼてを、ずぷりと奥へと差し込みました。それから一度引っこ抜き、また、奥へと。何度もその動作を繰り返し、その度に、ぐぷ、と泡だった様な濡れた音が室内に響きます。

「あっ、あぅあ、んあっ、アっ、っ」

 喘ぎ声と、いやらしい水音が響く中、私に変わるように、別の男が笠原様の前へ自らの陰茎を差し出しました。くわえろということなのでしょう。ぐちゅぐちゅと淫猥な音を立てながら、抜き差しされる玩具に、笠原様が悶えていると、焦れた様に男が笠原様の頬に陰茎を擦りつけます。先走った男の汁で、笠原様のお顔がべっとりと汚れます。

「ん、んん、ぅっ……む。はぁっ、は」

 しかし、文句も言わずに陰茎を頬張ると、アイスキャンディでもしゃぶるみたいに、舌で舐め始めました。まるで、差し出されたら舐めるようインプットでもされているかのごとく、ほとんど反射的に。

「ふっー、ふーっ……うっ……う」

 涙と体液で濡れた顔を見ると、先ほど欲望を発した筈の私の肉棒は、再び熱を持って参りました。ああ、もっともっと、なかせたい! 興奮冷めやらぬ私の脳は、完全に沸騰していたのかもしれません。
 しかし、そう思ってしまったのは、やはりこの香りのせいでしょう。そういうことに、しておきます。
 ふと見ると、先ほどまで笠原様の後孔に入っていた玩具を弄っていた男は、いつの間にかその性具を抜いて、己の陰茎をヒクついた窄みにあてがっておりました。赤黒く勃起した彼の肉棒は、すでに先端が怪しく光っており、彼自身もまた、興奮したように笠原様を見ておりました。
 成人男性とはいえ、膝から下のない笠原様はとてもコンパクトで、一般よりも少し小柄な体は、たやすく抱えることが可能です。下から貫かれるようにして、彼の上に座らされた笠原様は、目を見開き声を上げました。

「あっ、あああああああああああーーっ!」

 彼の陰茎は、普通よりも大きめのサイズです。元々排泄するためのその器官は、何かを受け入れるようには作られておりません。入れるのは、些か無理があるかと思われましたが、そんなことはお構いなしに、彼は自らの欲望を、笠原様の中に押し進めました。ローションで濡れそぼったそこは滑りが良いのでしょう。腰を押さえて、どんどん奥へと進めていきます。笠原様が嫌がろうとも、何をしようとも、そこに抵抗する術はないのです。
 結合部から淫猥な水音を響かせながら、合奏するのは喘ぎとも叫びともとれる声でした。

「ああっ、ぅあっ、む、イヤだあ! これ以上っひ、ああっんあ、と、もすっ! くる、し、たすけっ……っぁあっ」

 見知らぬ男に貫かれ、秘部を曝け出しながら、譫言の様に灯様の名前を呼ぶ笠原様を見て、灯様はとても嬉しそうに笑っておりました。目を細め、口元を袖で押さえながら、笠原様だけを見ておりました。
 よく見ると、笠原様の陰茎には、貞操帯の様な物が取り付けられております。ひくひくと震える笠原様の陰茎に触ると、より一層声をお上げになりました。これによって、達することもできないのでしょう。お可哀想に。せめて、気を失う程の快楽を与えてあげたいと、私は思いました。
 快感か苦痛か、笠原様の体は打ち付けられる度にびくびくと震えておりました。肉のぶつかりあう音と同時に、上ずった声が室内に反響し、汗と精液と、あの香りが混じりあっております。ここで喋ることが許されるのは、笠原様か、灯様だけですので、とても異様な光景になっておりました。
 灯様は、お嫌ではないのでしょうか? 自分の物が、他人に犯される様を見るなどと。しかし、灯様のは大層歪んでおられますので、愛玩具と成り果てていらっしゃる笠原様が、他人に犯される姿を見るのも、また一興なのかもしれません。

「あーっ、あ、ああーーーっ……」

 気の抜けた様な声を上げながらも、先っぽからは先走りが溢れておりました。その時、私は、彼が嫌がるフリをしつつも、本当は悦んでいるのだなと解釈いたしました。
 なぜって、そんな風にないているにも関わらず、目の前に差し出されたら、彼は躊躇なく陰茎を咥えるからです。今は、どうやら咥えなくてはいけない陰茎が二本に増やされたようで、咥えながら、もう一本を扱いております。

「っはぁっ、っ、はー…………っあ、ああっ」
「楽しそうやなあ。良介くんは、おっぱい弄られるのも好きなんやっけ?」
「ちが、あ」

 ならば、と私は彼の乳首に手を伸ばしました。ぷっくりといやらしく膨らんだ彼の乳首は、すでにピンと尖っていて、触って欲しいとでも言うように、自らを主張するので、私はこれでもかという程に、いじめてあげることに致しました。
 舌を伸ばし、そのまま強く吸いつきました。硬く勃ちあがった乳首を噛むと、瞬間、彼の体がビクンと震え、笠原様に挿入していた男が息を漏らしました。

「っ……く……」
「あっ、ああっ、あああっ! やめっ、いやだぁ!」
「嫌やないやろ。ええんやろ? 色々したもんなー、良介くん。乳首触られるの、気持ちええ? 女の子みたいに、おっぱいで感じてはるんや?」
「ひっ、ぅうあ、アッ」
「なあそこのお前、良介くんの中、今、良く締まってはるやろ?」

 クスクスと笑いながら、灯様は、男に問いかけました。しかし、男に答える余裕は無いようで、必死に腰を振っておりました。私も、油断をすればこの香りと、彼の痴態に、我を忘れてしまいそうです。挟んだまま乳首を引っ張り、もう片方の手で、摘みました。こりこりと硬くなった尖りをつまみ、女性のような膨らみのない胸を揉みました。その度に、彼の体がビクビクと震えます。
 どうやら、すでに笠原様のお体は、灯様に色々と開発されておられるようです。思い切り吸うと、よがり声ともとれる声で、笠原様は喋られました。

「ヒィッあ、す、吸わっない、でく、っ」
「ちゃうやろ、良介くん。ほんとの事言わな」

 いつの間にやら近づいていらっしゃった灯様が、笠原様になにやら耳打ちをされました。その瞬間、笠原様は、羞恥に耐えるような、小さな声で仰いました。

「〜〜っ……き、気持ちいい、ですっ……」
「よう聞こえんわ」

 ぐちゅぐちゅと、色々な体液が混ざり合う音の中、笠原様は仰いました。灯様は聞こえないと仰いましたが、その声は聞き取れるくらいの声量ではあります、しかし、灯様は何度も言わせたいのでしょう。すでに、笠原様からは正気の色はなくなりつつありました。というよりも、最初からなかったのかもしれません。

「っ、き、きもちいい! ……アッ、ぁあっ」
「どこが気持ちええの?」
「ち、乳首を、弄られて、吸われて、きっ、あ、ッきもちい、……!」
「他にもあるやろ?」
「うぁっ、アァッ、お尻の中にちんぽ入れられて、っあ、あぅ、突かれるの、き、きもちい、いっ! ぐちゅぐちゅされんのがやばいっ、くて、頭、とびそっあ、ひっーー!」

 その時、笠原様の中に挿れていた男が達したようで、そのまま笠原様の中に精液を注がれました。びくびくと痙攣する体をしっかりと抱きとめ、最後まで出すと、自らの肉棒を引き抜きました。すると、ぽっかりと開いた穴からは、今注がれたばかりの白濁色の液がどろりと一筋垂れて参りました。笠原様は舌を出して息をしながら、中出しした男を振り返りました。

「……っはぁ、あっ、お、俺の淫乱ケツまんこに、沢山注いでくださって、あ、ありがとうございましたっ……ほ、他の方も、ご自由に、ど、どうぞ」

 自らの手で広げ、ひきつった笑顔を向けると、近くに居た灯様は、お腹を抱えて笑われました。

「あはははははは! あはははははははっ、ひひっ、ははは、あっひゃっひゃっひゃっひゃ! あーおもろい! よー言えるわそんなはしたないこと!」
「っ……は……、ふ」
「まあでもしゃあないな? 良介くんは、ちんぽ狂いのド淫乱やからなあ?」

 ゲラゲラと笑われる灯様に対し、笠原様は何か言いたげな様子でしたが、すぐに、ひきつった笑みを浮かべました。

「はいっ……お、俺は、ちんぽ狂いのド淫乱です」
「あはははは! あはははははははは!」
「あんたも、挿れて、くださいっ……」

 私の袖をくいと引いて、笠原様は私を見上げて参りました。物欲しそうに舌を出され、ひくついた尻穴を見せつけられ、溜まらず私は、精液に塗れた笠原様の後穴に、自らの陰茎をあてがいました。

「あっ、ああっ、う」

 滑りがよく、恥ずかしながら、先ほどの男よりは小さいサイズの私の陰茎は、ぐぷりと音を立てて、笠原様の中に収まっていきました。ああっ! 気持ちがいい! 熱い肉壁に包み込まれ、柔らかで、若く弾力のある尻たぶを掴み、何度も腰を打ちつけました。抜き差しする度に、声が上がります。

「はぁっ、は……ぁっ…………っ、ともす……これ、とって……っ!」
「ふふ、どないしよ?」
「……頼……からっ……あっ、ふぁッ、んっ」
「……やーらしー顔」

 涙と体液に塗れた笠原様の顔を、灯様が両手で包み込まれました。しかし、私はそれに集中できるほど、余裕などありません。うねる笠原様の中で私の欲望はすぐに達してしまいそうでした。ぐちゅっ、と音がする度に、快楽が私を包み込むのです。

「灯っ……とも、す……っ! あッ」
「はは、そんな何回も名前呼ばれると、僕も甘やかしたくなってまうわ。犬みたいに舌出して、チューでもしてほしいん?」
「……し、してほしいっ、灯っ」
「んんー、でも、良介くんさっき見知らぬ男のちんぽ咥えてはったやん? 良介くんはちんぽ大好きやからええけど、僕はそんな変態ちゃうからなあ」
「う、あーー、あっ お、願いしまっ」
「ま、ええわ」

 そう言って、灯様は笠原様の口に、唇を重ねます。

「っ―――!」

 瞬間、笠原様の中がきゅうと締まり、私はあっけなく達してしまいました。

「んあっ、ああっ! な、中っ、でて……!」
「なんや、また中出しされてはるん?」
「ひっ……うぅっ……うっ……」
「いっぱいもらってよかったなあ」
「……っはい、あ、ありがとう、ご、ございますっ……」

 ドクドクと勢いよく出る精液を、すべて笠原様の中に出し切ると、笠原様は泣いておられました。しかし、泣きながら私の方を振り向き、お礼を申し上げるのです。そんな笠原様を愛おしそうに撫でると、灯様は再び笑んで、口づけをなさいました。

「かーわいいなあ。愛してるで、良介くん」
「あっ、うぁっ……」

 そして、私が引き抜くと、次は別の男が笠原様に挿入しようと動いたのでは、私はまた咥えていただくことにしました。

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