13



「いやぁ〜〜〜、超おもしろかったよ! デルタくんが来てから、退屈しないなぁ! 本当ありがとね!」
「…………」

 と、瀬田に全然嬉しくないお礼を言われて、俺は俯いた。
 時間は流れて、あっという間に放課後になったけれど、なんだかいつもの5倍くらい疲れた気がする。
 それというのも、ことあるごとに甲斐と志熊が対立するからだ。
 いや、対立というより、志熊が俺に絡んで、それに甲斐が注意してくれるという図だけど、その間に挟まれる俺は、どうすればいいのかわからなかった。
 志熊は甲斐の言いつけは無視するけれど、気にならないという訳でもないらしく、放課後に近づくにつれて、苛立ちが募っているように見えた。実際、甲斐の言うことも一理あるから、志熊も言いたい放題言えなかったのかも知れない。
 星を守る課題をこなしている最中に問題を起こせば、星を失いかねない。甲斐はそれを見越して苦言を呈すのだ。といっても、甲斐の言うことは正論で、正論だからこそ、志熊が苛立つのかもしれないけど。
 幸い、志熊には放課後課題があるのでなんとか離れる事が出来たけど、目に見えて口数が少なくなっていたので、今日みたいなのが続くと、良くないことが起こるかも知れない。主に俺に。
 かといって、甲斐は俺のことを考えて口を出し行動してくれているのだから、感謝こそすれ、それを俺がとやかく言うことも出来ない。
 八方塞がりのような状況を瀬田だけが一人楽しそうに写真に収めていた。

「寿命が縮んだ……」
「明日はどうなるかワクワクしちゃうね〜」
「…………」

 嬉しそうに追いかけてくる瀬田を無視して、俺は三年棟へと向かう。美由先輩にお礼を言いに行こうと思っていたからだ。
 当初、甲斐がついていこうか、と提案してくれたけど、甲斐も放課後は部活があるし、俺と一緒に居るところを志熊に見られればまたどうなるかわからない。
 俺は礼を言って、一人で行く、と伝えた。
 俺はなんの部にも所属していないし、そもそも二年の半端な時期から部活に入るのも抵抗があるので、未だに帰宅部だ。帰宅と言っても、敷地内にある寮に帰るだけなんだけど。
 一人で向かう俺に、瀬田は、勝手に俺についてきた。
 場所がわからないだろうから案内してあげるよ、と親切な物言いだったけど、その手にはカメラが握られている。完全に物見遊山だ。
 俺は、瀬田に目線を向ける。

「……変なこと言うなよ」
「なんでオレが? 言うわけないでしょ」
「言いそうなんだよ」
「ええ? 信用ないなあ〜」
「お前、なんで今日までの自分を鑑みて自分を信用がおける人間だと思うんだよ」
「あ、三年の教室ここだよ」
「おい、聞け」

 俺の言葉を無視して、瀬田が教室を指し示した。
 入り口の三年A組の文字を見て、少し尻込みする。この学校は、制服は同じだけど、上履きの靴のラインの色と、ネクタイの色が違うので、一目で一年と二年と三年の見分けがつく。ちなみにジャージも色が少し違う。
 周りは当然だけど三年ばかりで、妙に見られている気がした。同じ二年ならあれだけ騒がれていれば、俺の顔も知られているだろうし、見られるのも慣れてきたけど、三年は棟が違うので、知られていないと思ったのに。

「なあ、瀬田、なんか俺見られてない?」
「そう? 気のせいだよ。自意識過剰なんじゃない?」
「そ、そうか」

 そうだよな。
 気のせいだよな、と思ったけれど、やっぱりめちゃくちゃ見られている。最近人の視線を常に感じているせいで、見られている事に過敏になっている気がする。
 ちらり、と三年の一人に目をやると、俺を見て何かを話していた。何を話しているんだろう、と気にはなったけど、すぐに居なくなれば済む話だ。
 先輩には早めにお礼を言って、早めに立ち去ろう。
 意を決して、教室へ近づく。

「あのー、すみません、美由先輩はおりますでしょうか……」

 教室から顔を覗かせ、入り口近くにいた先輩に声をかけると、睨まれた。

「はぁ? お前二年だろ。ミューたんになんの用だよ」
「え? あ、その……」

 三年こええ……。ってかミューたんって呼んでんの? ファンの人? まずい人に声をかけてしまった、と焦っていると、後ろからやってきた瀬田が、ドアから顔を覗かせた。

「ちょっとお話があるんですよぉ! 先輩、もう部活に行っちゃいました?」
「だからお前に関係な……げっ、瀬田!」
「瀬田!?」
「うわっ、瀬田だ!」
「公害スピーカー……!」
「また来たのかよあいつ!」

 その声に、教室の大半が俺たちの方を向いた。
 その視線には、恐怖や嫌悪や驚愕に怒り、詰まるところ、あまり良くない感情が込められていた。何故か手にモップを持って臨戦態勢の先輩まで居る。
 瀬田、お前二年でしかも星は二つなのに、ここまで名前が知れ渡ってるって、一体何をしたんだよ。塩でも撒かれそうな勢いに後ずさると俺が声をかけた三年生は、引き攣った顔で睨んでくる。

「……お、お前がミューたんに何の用だ……! ミューたんに取材すんなって前も言っただろ……!」
「いや、オレではなくですね、彼がお礼を言いたいっていうものですから! 美由先輩にー!」

 美由先輩に、の部分を何故か全員に聞こえる大声で瀬田が叫ぶと、教室どころか、教室外の生徒まで目線が、俺へと突き刺さる。
 お、俺はただ、教室に先輩が居たら、先日は助けて頂いてありがとうございました、と。ただ一言礼が言えればそれでよかったのに、なんでこんなに目立っているんだ? やっぱり一人で来れば良かった……!
 すると、ざわめきの中から、志熊の名前が聞こえてきた。

「おい、あの二年あれじゃね? この間の」
「ああー、この間ミューたんが呼び出し食らってた志熊の件の……」
「え、あれがそうなん?」
「思ったより普通だな〜」

 ひそひそと、囁くような声が聞こえてくる。
 どうやら志熊の名前も、二年に知れ渡っているらしい。それはなんとなく予想はついたけど、そのざわめきを聞いたせいか、俺が声をかけた先輩が、立ち上がった。もう関わりたくないかのように青ざめ俺の肩を押して教室を出て行く。

「ミュ……美由ならもう部活行ったよ! さっさと二年棟に帰れ!!」
「…………す、すみません……」

 けんもほろろに返されて、俺は瀬田に肩を叩かれた。

「じゃ、陸上部の方に行ってみようか!」
「ああ……」

 瀬田に手を引かれるようにして、三年棟を後にする。こんなことになるなら、最初から陸上部の方へ向かっていればよかった。
 なんていうか俺、ただ三年に嫌な印象もたれただけじゃない?
 瀬田も知らなかったなら仕方ないけど、陸上部の方にいるかもよって最初から教えてくれてもよかったのに。
 軽率にお礼に、なんて考えるべきじゃなかったのかもしれない。でも、先輩は仕事でもやっぱり世話になったしなあ。
 早めに済まそう、と部活棟の方へと足を向けた。

****

 最初に美由先輩を見た時、一番最初に思ったのが格好良い、という気持ちだった。
 美由先輩の見た目は、一言で言えば「美少女」だ。
 俺より年上の男とは思えない小柄な体躯。キラキラと朝日に輝く金糸の髪に、アイスブルーの瞳。異国の血が混ざっているのかもしれない。日に焼けてはいるものの、それでも尚白くきめ細かい肌、細くしなやかな体と、愛らしい整った顔立ち。まるで、テレビの中から抜け出してきたような美少女がそこに居た。
 アイドルというよりは、二次元めいたその容姿に、「ミューたん」と呼ばれるのもわかる気がした。サイリウムを振ってミューたん! と応援したくなるような顔立ちだった。
 でも、そんな人があの志熊にあそこまで言えるという事実が、格好良いと思った。めちゃくちゃすげえ。

「おーい、なんか用?」
「あっ、すみません、美由先輩にちょっとお話があるんですけど……」

 尊敬の念で見ていると、近くに座っていた同じ陸上部らしき人が、声をかけてくれた。さっきの三年生みたいな敵意は感じず、そう、と言って美由先輩のことを呼んでくれた。
 
「おい美由ー! なんか後輩が話あるってー!」

 ちなみに、瀬田は美由先輩に会うことを禁じられているらしく、また後で、と姿を消した。ってことはやっぱり教室に居ないって事知ってたんじゃないのかお前、と思ったけれど、そこを言及すると長くなりそうだったので、深くは聞かなかった。
 瀬田のことだから、何かしらやらかしたんだろう。
 呼ばれた美由先輩は振り向いて、ジャージ姿のまま俺の方へと近づいてくる。

「なんだよ」
「二年がお前に話あるってさー、んじゃ俺次タイム測るから」
「おー、わかった」

 美由先輩を呼んでくれた人は、多分先輩なんだろう。美由先輩がくると同時に、グラウンドの方へ戻っていってしまった。
 俺は、美由先輩にじろりと睨まれる。

「っで、お前誰? 一応聞いておくけど、俺に話すこと、許可取ってんの」
「え、許可?」

 先輩と話すのに許可って必要だったのか? 瀬田は何も言ってなかったけど……。俺の言葉に、美由先輩が少し目を丸くする。

「……あ〜、お前もしかして転校生? 二年の」
「あっ、はい、そうです! あの、先日は助けて頂いて本当にありがとうございました!」

 そう言って頭を下げた。
 先日声だけ聞いた時も思ったけど、美由先輩は、見た目の愛らしさや華やかさとは裏腹に、口調も態度も存外男らしい。そういうギャップが、またファンを作る要員なのかもしれない。
 先輩は鬱陶しそうに目を伏せ、ため息交じりに言った。

「別に助けたつもりはねえよ。ただ、面倒ごとが俺の所にばっかり押しつけられるってだけだ」

 その言葉に、胸が痛む。先日の鬼ごっこの件は、どう考えても原因の一つは俺だからだ。顔を青くしたまま頭を下げ続けた。

「……ご迷惑をおかけして、その、すみませんでした……」
「は? お前が迷惑かけたの?」
「いや、その、要因は俺ですし……」
「走り回ってたアホは志熊だろ」
「俺も走ってましたから……」
「ふーん……」

 先輩は何を思ってか、俺のことをじろじろと眺めてくる。三年の先輩だけど、身長は俺の方が高く、見下ろすような形になってしまう。

「あの、なにか」
「お前、俺のこと初見どう思った?」
「えっ?」
「だから、初めて俺を見てどう思ったかって聞いてんだよ」

 急になんだこの質問。
 けど、見上げてくる先輩の顔は真剣そのもので、適当に答えることは出来ない空気を感じた。

「それは、先輩の容姿ってことですか? それとも……」
「なんでもいいよ。俺へ第一印象」
「それは、えーっと……」
「怒らねぇから正直に言え」
「……か」
「か?」
「格好良いなって……」
「…………」

 じろり、と睨まれて俺は咄嗟に背筋を伸ばした。小さいけれど、妙な迫力がある。

「す、すみません!」
「なんで謝ってんだ。嘘かよ」
「いや嘘ではないです! 志熊に対処出来てる人初めて見たので……!」
「……あ〜〜、なるほど」

 どこか納得したように先輩は頷き、俺の腕を掴んだ。

「? あの……、わっ」
「お前、なんか運動やってた?」

 そして、先輩が腕の筋肉を確かめるように触ってきた。くすぐったさに少し身を捩ると、動くな、と命じられた。
 困惑するがなんとなく振り払うことも出来ず、その場に達留まる。

「志熊の奴さあ、頭おかしいけど足は速えんだよ。でも、その志熊が追いつけなかったんだろ? お前100メートル何秒?」
「じゅ、十一秒後半くらいです……」
「はぁ? 平均レベルじゃん。じゃあ志熊が手ぇ抜いてたのか? でもいい筋肉してんな。足触っていい?」
「っ、どうぞ」
「んー。なんか筋トレしてる? てか部活やってんの?」
「自主的に部屋ではしてますけど、部活はしてないです。転校してきたばっかりなので……」
「ふーん」

 なんだか断れなくて、そのまま先輩に体を触らせる。と言っても、志熊に触られた時のようなざわめきや恐怖は特に感じず、美由先輩の触り方は、単純に体についた筋肉を確かめるような感じだったから、気にはならない。
 一通り確認すると満足したのか、すぐに離れた。

「ん、大体わかった。ありがとな」
「いえ、それじゃあ俺はこれで……、先日はありがとうございました」

 とりあえず助けて貰った礼は言ったし、先輩も部活中だし、あまり長居するのもよくないかと思って口を開くと、先輩は俺の言葉を遮って問いかけてきた。

「おい、お前名前なんだっけ」
「! や、山本です」
「山本ね、志熊がデルタっつってたけど、アレあだ名?」
「…………。いえ、本名です」
「変わった名前だな。どういう字?」
「三角って書いて、デルタって読みます」
「へー」

 特に馬鹿にするでもなく、笑うでもなく、先輩は真顔で聞いていた。なんだか居心地が悪くて、目線を逸らすと、美由先輩が再び口を開く。

「なあ、お前なんで志熊に目ぇつけられてんの?」

 なんとなく空気から察していたけど、美由先輩は、遠慮するということを知らないらしい。聞きたいことは聞くというか、竹を割ったような性格で、物事を濁らせずはっきり聞いてくる。嘘をつかないタイプの人間に見えた。
 俺はどう言ったものかと思ったけれど、その青い瞳で真っ直ぐ見つめられると、どんなことでもきちんと答えなければ、という気になってくる。

「……昔学校が一緒で、その……ちょっと、色々ありまして」

 けれど、流石にいじめられていた、と公言する気にはなれずお茶を濁した。しかし、先輩のその目は、なんだか見抜いているような気がした。

「……あっそ、まあ別にいいけど。ああいう輩にあんまり隙見せんなよ。校内のもめ事で呼び出し食らうの何故か俺なんだよ」
「そうします、すみませんでした」
「ってか、なんでお前が謝るかなあ。お前さ、お人好しってよく言われない?」
「いえ、特には」

 そもそも、誰かに称されるほど人と関わっていないという方が正解かもしれない。お人好しというのなら、甲斐の方がお人好しだ。
 俺が笑みを見せると、美由先輩が眉間に皺を寄せる。

「……っつーか、お前何しにきたの? もしかして俺に礼言いに来ただけ?」
「はい……、あ、俺もう行くので、突然すみませんでした」
「いいけど。……なあ、お前俺のこと知らなかったんだろ」
「え、はい、あ、同室の瀬田に聞いて……」
「瀬田ぁ? あのクソ野郎と同室かよ、お前、前世でどんな悪行やらかせばそんなことになんの?」
「はは……」
「…………」

 どう答えればいいのかわからず、笑みで濁すと、先輩の目がじとりと俺を睨みつける。

「……?」
「……あの志熊が執着してるくらいだから、どんな変態かと思ったけど、はあ〜〜〜……面倒くせえなあもう」
「…………?」

 がしがしと髪の毛を乱して、ため息を吐くと、涼やかな青い瞳で俺のことを見つめてきた。

「お前さ、陸上部入れば?」
「え?」
「そうすればまあ、俺も一応フォロー出来るし。つってもここ入部条件厳しいんだけど、一応俺の許可は下りてるって言っとくから」
「あ、ありがとうございます……?」
「おー。んじゃ、俺部活戻るから。あの馬鹿に隙見せんなよ、お前弱そうだから」
「はい……」

 俺、先輩より体格いいんだけど。
 でも、美由先輩が言ってるのはそういうことじゃなくて、もっと精神的なことを言っているんだろう。俺は志熊という存在そのものが恐怖なのだ。喧嘩云々の問題。
 それに、美由先輩も、星八つ持ちということは、体は小さくとも俺より強いのかもしれない。なんせあの志熊を押していたくらいなんだから。そのまま、先輩が言葉を続ける。

「あと、もう一つ」
「はい?」
「俺に話しかけるのって、なんか協定みたいの組まれてっから、それについてお前の同室のクソ野郎から詳しく聞いとけ。――まあ、お前は大丈夫だと思うけど……」

 その言葉だけを残して、先輩は再びグラウンドの方へ走っていってしまった。
 協定? あ、そうか、ファンクラブがあるから……、とそこまで考えて俺は辺りを見渡した。
 よく見ると、ちらほらこっちを見ている目線がある。さっきの三年の教室ほどではないけれど、明らかに敵意の籠もった目線から、興味深そうな目線まで様々だ。
 そそくさと、足早にその場を離れようとすると、どこから現れたのか瀬田が隣に並んだ。

「お礼言えた? デルタくん」
「瀬田、協定ってなに?」
「ん?」
「美由先輩が、先輩に話しかけるのは協定が組まれてて許可が必要だって」
「ああ、それ! そりゃ、ミュー先輩は人気者だからねえ。あの容姿にあの才能! 性格も男前で、なんやかんやお人好しだから、困ってる人見捨てておけないんだよね! で、その性格利用して近づこうとする輩が多いから、ファンの間で協定組まれたんだ。ファンクラブで許可された人か、先輩の友人しか話しかけちゃだめなんだよ」
「それ先に言えよ!」

 俺何も知らずにめちゃくちゃ話しかけちゃったじゃん!
 お前が言わなきゃいけない先輩に関する情報、一番最初それだろ普通! あっ、もしかして、だから最初の時教室の人たちも、先輩自身もちょっと不思議そうな顔してたのか!?
 俺、マナーもルールも守ってないポッと出の出しゃばり二年生じゃん!?
 早く言えよそういうことは!

「三年の先輩敵に回した気がする……!」
「いやー、オレがミュー先輩に何度も突撃インタビューしてたら、いつの間にかそういう制約できちゃってさ」
「しかもお前のせいかよ!」
「でもデルタくんは大丈夫だよ」
「なんでだよ、絶対恨まれただろ……」
「だってデルタくんは、志熊くんのお手つきだし」

 吐かれた言葉に、思考が停止する。

「……………………は?」
「デルタくんに関しては、志熊くんが自分の恋人だって公言しただろ? 手を出したら殺すってさ〜。志熊一太のモノに、手を出そうとするやつはこの学校に中々いないよ、だから話しかけても大丈夫だし、嫌がらせされても志熊くんに言えばなんとかしてもらえるんじゃない?」
「…………」
「だから、デルタくんは話しかけても大丈夫。ま、恨まれはするかもしれないけどね! あっはっは〜!」

 あっけらかんと笑う瀬田に、俺は顔を覆った。
 最悪だ。俺は志熊のモノなんかじゃないのに、巡り巡って志熊に助けられているところもあるのが、なんというか、やりきれなかった。


- 256 -
PREV | BACK | NEXT

×
「#切ない」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -