Efflorescense・サンプルその2【静帝】




 仕事上がりの帰り道、ジュースでも買おうと向かった自販機、その前に立つ相手の背に既視感を覚えた。確か、数少ない友人のセルティの友達。現在、来良学園の学生だと言うその小柄な少年は、確か鍋の集まりの時でも見かけた記憶がある。
 改めて横に並んで立つと本当に小さくて、自分が中学生だった時よりもコイツ小さいんじゃないかと、何となく焦る。
 疲れてるだろ、と言ったのは本当で、何処となく覇気が無い。これが昼間なら食事にでも誘う所だが、如何せんもう夜も遅い。大人としては家に送り届けて休ませるのが正しい選択だろう。
 簡潔に分りやすい道案内をする相手に好感を抱きながら、気を使わせて居るのではないかと危惧しつつ、様子を窺い、その手にある紙袋に目を止める。何となく持とうかと聞けば、やんわりと断られた。見た感じそんなに重いものでは無さそうだが、どうも手離したくない、と言う強い様子が気に掛かった。
 だが知人程度の自分がそれ以上追求するのもおかしいだろうと思いながら、足を進める。
 ふと気付くと、ぱたりと相手の足が止まっていた。振り向けば、電柱に寄りかかる様に立ち止まっている。
 慌てて顔を覗き込めば赤く染まり、額に手を当てれば熱い。
「大丈夫か、どうする救急車、いやセルティを呼ぶか?」
 セルティを呼んで新羅に見せようかと焦れば、小さな声が休めば治ります多分、と浅い息の下で呟いた。
 先程聞いた彼の住まいまではもう少しある。自分の家からは離れている。知人を呼び出すのは簡単だが、多分心配をかけたくないのだろう。
 ソコまで考えて、結論を出した。ぐいっとその身体を抱き上げて、歩き始める。
「し、静雄さん何を、」
「休んだら、大丈夫なんだな?」
 そう言いながらくぐった建物の入り口に、腕の中の身体が固まったのが分った。だが構う心算は無かった。さっきの場所から距離にして5メートル。ここが一番近かったのだからしょうがない。
そう考えながら、静雄はラブホテルの部屋選択のボタンを適当に押した。

 ■ ■ ■

 かぁっと理性が灼けた。
 ベットに突き飛ばす様にその体を押し倒し、そのまま自分の身体の下に組み敷く。その服に手を掛けて前を肌蹴れば、予想通りにその身体は細くて生白い代物だった。赤く色づいた乳首と、小さくいきり立った下半身に、かぁっと血が上った。
「あ、あ、あぁっ!」
 男相手にどうするのか、なんて分らなかったが取り合えず目に付いたそのペニスに指を絡めて見た。幼いそれをぐにぐにと揉んでみれば、面白いように身体が跳ねる。嫌々と言いながら小魚の断末魔のように跳ねるその動きに煽られる。脳裏でどくどくと脈打つ感情と、下半身の熱が連動するのが分り、笑う。
 突っ込んでえぐって善がらせて突き上げて、思い切りコイツを泣かせたい。要するにコイツを犯したい、そう結論付けて男で使う場所を探る。
 ぽってりと熱を持っているソコは柔らかく、さほどの抵抗も無く指を飲み込む。逃げる腰をペニスを握り締める事で封じ込めて二本目を送り込む。
 ぬるりと湿り気を帯びて指を締め付けるソコに、興奮する。
 びくん、と後ろからの動きに帝人の身体が跳ねて、静雄の手の中のペニスが前後する。きつく握りこまれた状態で腰が跳ねる事で、丁度前を扱かれる形になる。びゅくり、と固い指に握りこまれた性器から、精液が放たれた。
 絶頂の感覚に硬直し、呆然とした表情で声にならない喘ぎを上げる少年に、静雄の思考がぷつん、とキレた。
 ずるりと指を抜き出し、その太股の間に身体を割り込ませてズボンのジッパーを下ろし、猛り立った肉の切っ先を宛がう。


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