きっと遥かにアイミスユー
いつだって留守電にはコールミーばかり吹き込んでいる
どうしたって夜はこわい
夜なら眠りに逃げてもいい
眠りにつく前に目蓋を閉じなければならない
よくねむるには目蓋が不可欠です
三月に要らなくなる
四月には居なくなる
ごめん、いやなこといった
いいよ、すきなことしてよ
盲目なシスター
おかえり先生
買い物には連れて歩けないから
よく覚えたら冷蔵庫に貼り付けておいて
それが隙だと彼女は言った
二日目には好きだと言って
居もしない犬が鳴いた
とうぶんは飼い猫のままでいい
アンデルセンの燕
幸福な夢を見る最後
沈めるだけでは厭きたらず
捕捉してちょうだい
がらんがらん
散り散りだ、何処にも行こうとしない翼なんて蝶にはなれない
パリ‐ベルリン間の飛沫
サラエボ、あなたの雪解けを待っている
もうおかえり、駄々をこねる子は好きじゃない
やだやだと呪文を唱える
親子になろう、無精卵のオムレツを一緒に食べる朝だから
サラダだけは得意
プルシアンシアン
パーマネント・ルーム
謝罪はしたくない
間違いなくあなたです
成り立たねばいい幸せなんて
花に萎れる
一瞬で終わろう
お腹の中が痛いのね
やや強張る
研ぎ立てる
また好きにしてほしい
その温度では祈りが足りない
UDATSU
RYUUIN
うきあしだとうか
うわきだろうか
「なんだか狎れ狎れしいな」
「おんなはみんなそうよ」
「僕には許容しがたい」
「かわいそうね」
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