うつくしい鬼もやはり人の子

恨むだけが幽霊ではない
積み木の家と砂の城
件のあの子は外に出ている
静かにしていて見つかるまでは
いじらしい悪意に気づく
お宝になれたら
二度目は角を折ってやる
もっとも大胆なひと息
やつが来るぞ
反して下る天罰で
立派にひとでなし
ひやひやさせる匂いの在りか
年月は巡るまま過ぎ去る
のべつ失うのは得意
これまで好きにやってきたのだからさ

151214

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