log | ナノ
jill and jack *
そうやって爪痕だけのこして
なにを守ろうとしているの
あきらめねばならない
愛を隠れ蓑にしてしまえば、僕らの関係はとても健全だ
ただひとつの後悔が許されているなら
あの時どうして私が鬼とならなかったか
違うだろ、なれなかったんだ
こわいのならば殺せばいい
死を恐れてなどいないさ

お前に鬼となるのを強いたのは私なのだから
臆病風はお前を震え縮こまらせて
私を殺した
すまない
ひとりで生きていくことほど辛いことはなかっただろうに
ひとりで逝くことほどかなしいことはなかっただろうに
春の痛み
悼む春
カミサマが人の形をしている理由

聖騎士を知らない世界
無神論者による彼らの生態についてのレポート
夢のない話だね
わかっているふりをしているだけなら、わからないふりのほうがまだマシかもね
身勝手であればあるほど貴方はやさしい
傷つけたくないのだと笑う彼女は、その笑顔で僕が何度も傷ついていることを知らない
世界が小麦粉と卵とお砂糖でできているなら、きっと私はしあわせだった
フェイクファーの剥製 *
確かに触れ合っているのに、なんと冷たいてのひらでしょうか
まるでほんとうに生きているみたいに泣くのね

でもウソ
きっとおしまいには私に会いに来ない
最後に貴方を騙らせて
最低な女を演じるのも楽じゃない
足音の沈黙
左手の背徳
無音の反響
神さまは僕の孤独までは許してくださらなかった
どこまでも貴方がまいた種
そのまま大人に染まる

まるみをおびた氷
懐かしく溺れる
梔子色の死神
不可解の研究室
ちちよちちよと泣く虫は *
比喩めいた悲報
敗者ですか、そうですね
彼女はよく笑う
知らないかな、私の心臓には疾患があるの
転がるように
独りを抱いて眠る



* 女と男
* 毛皮に似せてつくられた布地
* みのむしのこと

Be ware of imitations.
ニセモノにご注意!

2901〜2950
141020
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