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名前の響きを好ましいと思った
スカートの長さが好みだった
まんまるな瞳が綺麗な色をしていた
とがらせた唇が艶めかしかった
白い服には赤がよく似合った
その小鳥のような声で縋ってほしかった
僕が愛するのに相応しい人だった

彼女を殺した七つの理由
彼女を愛した七つの理由



大好きな花の名前を、聞いた。めずらしくもないその名が、どうして耳に止まったのかはわからない。だけど、そうして振り向いたときに見えた膝丈のフレアスカートがとても綺麗で。つぎに目にはいったのはきらきら輝く宝石みたいな瞳で。一緒にいる男に笑いかける表情だって美しくて。僕のものにしてしまいたいと思ったのだ。その真っ白なブラウスも素肌も、僕だけの赤で染めてしまいたいと。うん、そうだよ。愛してしまったんだ。こんな愛し方しかしらない僕だけれど、それでも、君を好きだった。だって僕は、どうしようもない殺人鬼。

許さなくても、いいよ。


130524
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