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※ツナ先天性女体化です。
 苦手な方はブラウザバック。



















最近、僕に恋人ができた。
沢田綱吉。名前から勘違いされそうだが、れっきとした女の子。
まるで小動物のように愛くるしく、しかし時に勇ましい姿を見せる魅力的な子。(ああ惚気だよ、悪いかい?)
ただ、どうにもそそっかしいところがあって、そのせいで僕はかなり悩まされてしまうんだ・・・




「おはようございます!」
「おはよう。今日は寝坊しなかったんだね」


いい子、と頭を撫でてやると「ヒバリさんに早く会いたかったんですもん」なんて可愛いことを言う。


「あっしまった、今日日直あるんでした!またあとで!」


慌ただしく駆けていく綱吉。
それがいかにも小動物のようで、つい眺めてしまう。
けれども僕は、すぐにそれを後悔することになった。


突如吹いた北風。冬にも関わらず短いあの子のスカート。急ぐあの子は気づかない。
それらが引き起こすのは、ただひとつ。


「・・・っ!」


僕はすぐに目をそらしたが、記憶というものは厄介だ。
めくれ上がるスカート、黒いソックスによって白さが強調された太もも、そして、


(・・・ひよこ・・・・・)


後ろに(何の、とか聞くな)大きくプリントされた、僕に懐いた鳥によく似た絵。
不覚にも赤くなってしまった頬をごまかすため、他にも綱吉のそれを見たであろう輩を咬み殺すことに専念した。






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