一時の別れ




あれから、瞬さんにまた応急処置してももらって、
この村から出ていくことにした。


「すぐに追いかけるからね!」
「ああ、早く体を治してこいよ?」
「また無茶して拗らせないでよ?」



今回無茶した龍峰は当分瞬さんのもとで休ませることにした。
あのからだじゃ、無茶なこと出来ないしね。


「まってるからな龍峰。」
「光牙と二人だけじゃ、つまんないからさ!」
「どーゆー意味だ!それ!」
「ふふ、うん!」


光牙が瞬さんの方を改めて向いた。
あたしもそれにならって瞬さんを見る。


「それじゃ瞬さん、龍峰をお願いしますね。」
「この子、案外無茶しますから!」

「ああ、まかせて。
 無茶するようなら、鎖で縛りつけるから安心してね。」

「、え?」

いま、凄い言葉が聞こえたような?


「冗談だよ。」
「で、ですよね!」
「そ、それじゃ!」


あたしと光牙が、歩きだそうとした時。


「光牙!ホタル!」

「ん?」
「ほ?」

二人同時に振り返った。
瞬さんが、言葉をつづける。


「君の光の力があれば、闇を打ち勝つことができる。
 そして、ホタルの強い小宇宙は闇を炎で照らすことができる。
 輝かせるんだ、小宇宙を!」


小宇宙を、輝かせる…。


「…まかせてくださいよ!」
「あ…はい!
 俺、絶対マルスを倒して沙織さんを救って見せるから!」

「うん!」


笑顔で手を振る瞬さんに別れを告げてあたしと光牙は、村を出ていった。
ユナ達と合流して、マルスをブッ飛ばす!









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