「じゃーん!」

教室の隅でクラスの女
子数人が、きゃあきゃ
あと騒いでるのが目に
ついた。相変わらず今
日もぴーぴーうるさい
。お菓子でも交換しあ
ってるんじゃないかっ
て、さりげなく近寄っ
てみたら、全く違った
。ちぇっ。

「いいなー彼氏とペア
!」
「誕生日にくれたの!

「くそーリア充めっ」

どうやら女子の一人が
彼氏からのプレゼント
を自慢していたらし
。なんだつまんねぇ。

で、席に戻ろうとした
そのとき、女子の輪に
なまえがいるのにきづ
いた。あ、ちなみにそ
のなまえってのは俺の
彼女。俺が言うのも難
だけど、マジ可愛い。

「いいねー」
「何言っちゃってんの
!なまえにはブン太く
んがいるじゃん?」

そーそー。ってアイツ
は何を羨ましがってる
わけ?俺じゃ不満って
ことかよぃ。

「ぶ、ブンちゃんはそ
うゆうのないし・・・」
「ケーキとか作って貰
ってるじゃん?」

そのとおり。つかなん
でコイツはこんな悲し
そうな顔してるんだよ
ぃ。ケーキ好きって言
ってたじゃん。

「・・・」

なんかムカムカしてき
た。わかったよ。こう
すりゃいいんだよな。

ポチポチと携帯を叩い
てなまえに簡単にメー
ルして、仁王に部活行
かないって言ってソッ
コー早退。

「(ストラップ、でい
いか。)」

チャリンコがしがし漕
いでとりあえずアクセ
サリーショップに直行
。お望み通りにペアル
ック、買ってやろうじゃ
ねーの。
そしたらアイツ超喜ぶ
だろうな。やっべぇア
イツの喜ぶ顔想像した
らニヤニヤしてきた。


店に入った瞬間目につ
いたストラップひっつ
かんで、ろくにお釣り
も受け取らずにまた学
校に帰る。部活は出な
いって言ったから、今
日は2人っきりで下校
デートだな。ペアルッ
クあげて喜ばしたら、
お礼に、とか言って家
にお持ち帰りにしよう
。うん。そうしよう。
完璧な計画だろぃ。や
っぱ俺って天才?

もう一回なまえにメー
ルして、校門の前で待
つことにした。
よし。とりあえず来た
らアイツにキスしてや
ろう。



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ブンちゃん厨ニくさく
て好き←



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