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【芥川】
「これは…?」
 任務帰り、出迎えてくれた彼女の視線が僕の手へと向けられる。
「此は……貴女に、似ている」
 鮮やかに色付いていた木々に負けぬよう、その色を輝かせていた花。彼女に似ていると思うた。柄にもない事をしたと思う片隅、彼女を想うたのだ。
 「ありがとう」
 その花の名は秋桜。

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