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【乱歩】
「とける…暑い…」
「その髪を何とかすればいいんじゃない?」
 適当に返せば、彼女は豪快に髪を上げる
「あ、涼しい!」
 黒髪に隠れていたうなじは白磁そのもの。その白に引き寄せられる唇
「っ乱歩さん!?」
「髪、もう上げれないね」
 罪深き肌に映える赤い印。決して誰にも見せやしないよ、

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