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【太宰】
 彼女が任務で命を落としたと聞いた。永遠の白を纏う姿に対して、揺らぐ想いは存在していなかった。そう云った感情は、昔捨ててしまって持ち合わせいない。はずなのに。
「…困ったね」
 並ぶ二人分のマグカップ。いつもの朝がやって来ない、眠たそうに珈琲に口をつける彼女がいないなんて。

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