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【中也】
 家から学校までの電車、満員電車だけど座れた今日は眠気に襲われ、知らぬ間に舟をこいでいた。「○○駅〜」アナウンスで流れても瞼は持ち上がらない。ムギュッ「んぐ!?」突然、息苦しくなって目が覚める。
「遅刻すんぞ」
 鼻を摘まんだ彼は意地悪な笑みを浮かべていた。偶然か必然か。

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