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Love and a cough cannot be hid.
【中原】
夜空に溶けていく紫煙を眺める。
「あ!」
突然、声が聞こえたかと思うと彼奴が走って来た。
「中原さん!それ腹真っ黒になっちゃいますよ!?」
「腹じゃねェ、肺だろ」
顔に煙を吹きかけると眉間に皺を刻む。
「此、嫌いか?」
中也さんが好きなら嫌いじゃない…って言ってくれんじゃねェか。
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