24
Love and a cough cannot be hid.
【加州】
床に這った無様な姿、あの時も虚しく響く咳を繰り返すあの人を見上げていたが「清光っ」今はそれを彼女に見せている。
「ほんと、最っ悪…!」
軋む体を起こして彼女を背に閉じ込めた。あの頃とは違う、自身の意志で動ける躰を。その術を手に入れた。
「…だからさ、今度こそ守らせてよ」
-176-
[
*prev
] [
next#
]
[
TOP
/
栞
]