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【中原】
「魔法使いじゃねェから叶えてやれねェかもだぜ?」
「善いんです、貴男にしか出来ない…魔法ですから」
 細くて折れてしまいそうな腕が伸びるが、頬に触れるのを少し躊躇う。即すように手をとって自分の頬に当ててやる
「どうか、私の為に願ってください。またいつか巡り合う事が出来ると」

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