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Love and a cough cannot be hid.
【波多野】
「あのね、波多野。この劇、成功したら甘利くんに告白しようと思うの」
「ふうん」
配役通り愛しいお姫様が王子の元に行ってしまうのはわかっていた。
「フラれたら慰めてね」
「…んな面倒くさい事誰がするか」
どう願ったって、置き去りにされた硝子の靴を拾う役は俺じゃない。
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