118
Love and a cough cannot be hid.
【太宰】
捧げた言葉に一喜一憂しなくなった彼女が震え出す。
「さァ、聞かせておくれ。君の心臓は一体何時から誰かの物になってしまったのか」
手の下でただ緊張の鼓動を繰り返す心臓は、確かに彼の物だった。奪われたのか、捧げたのか。何方にせよ、彼の行動はひとつ。離れたモノは壊すだけ。
-108-
[
*prev
] [
next#
]
[
TOP
/
栞
]