08

 

【芥川】
「芥川先輩、眠れないので子守り唄を歌ってくださいませんか?」
「唄?」
 茶ぶりをして彼を困らせようとする私を周りは命知らずと呼ぶ。彼を困らせるのが面白いのだ。
「仕方がない、僕の異能『羅生門』で貴様を眠らせてやろう」
「鎮魂歌は頼んでませんから!」
 火遊びのようなものだけど。

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