理解と見解なんて知らない。結果が欲しい。つまりボクは結果が知りたい。
「ねえノボリ!世界が滅びるって本当?」
ウキウキしながらノボリの部屋に駆け込む。そこには準備をし終えたノボリの姿。あとは玄関にある帽子を被れば完璧だね!
「知りません。ですが隕石が近づいているようですね」
興味なさそうにボクの服の点検をするノボリ。わーっお菓子没収しないで!
「そーじゃなくて!滅びるの?滅びないの?」
「どうでしょうか。私は滅びないで欲しいですが」
ノボリは容赦無くボクのお菓子を没収して、机の引き出しに入れる。いいもん後で買うもん。
「ちがーう!滅びる、滅びない、どっち!」
「嗚呼クダリ、ネクタイが曲がってます」
「ありがと。じゃなくてー!」
ボクのネクタイを直すノボリはまるでお嫁さんみたいで、素敵だなって思った。ノボリはとっても綺麗だから美人な奥様だね!
「さあほら出勤しますよ。」
「もー!いってきまーす!」
理解はいらない 結果を欲す
(で!どっち!)
(私はチョコレートがいいです)
(じゃあボクはプリンね!)
(どちらも甘くて美味しいですよね)
(うん!ってちっがーう!)
朽ち行く世界に君が居るなら五題
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