【今吉翔一と笠松幸男】
今吉翔一は混血時代に笠松幸男の前世と深い関係(親友)となっており、笠松だけは覚醒させたくないと思っている。だが、手を貸すことをやめられない。
しかし今吉翔一が不老不死と知らない時に笠松が今吉が絶対に死ぬと思った瞬間に『身近な存在が初めて死ぬ恐怖』が爆発して激情となり、覚醒してしまう。
10代の若い笠松さんは身近な存在の死を体感したことがなく、祖父母は生まれる前に死んでいた上に両親(と兄弟姉妹?)は存命。親戚は全部遠くに住んでいた為にあまり会わなかったので死んでも身近な死ではなかった。
笠松幸男が得た覚醒スキルは

【今吉翔一と赤司征十郎】
今吉翔一と赤司征十郎は赤司がまだ七つにも満たない頃に出会っている。赤司は統合機構の幹部の息子。優しく慈愛に満ちた母の突然の死を経験し、一変した日常に戸惑っていた彼に今吉翔一は手を伸ばしてしまう。赤司は今吉を兄のように慕っていたが、指揮者の能力が判明したとたんに周囲により今吉から引き離されて実験施設に入れられてしまう。理由は異質者が引き金となって指揮者の能力が目覚めるのかもしれないとの考察からだった。赤司は兄のように慕う人から引き離され、冷たい実験施設に入れられ、数年も繰り返された実験に心がボロボロとなって二重人格すらも生み出した。しかしその地獄の数年は今吉が彼を迎えに来ることで終わる。今吉は交換条件を提示して赤司を外に出し、統合学園に通わせることに成功した。しかし、その再会の際に湧いた『最愛の家族が迎えに来た安心』と『唯一の肉親が自分を見捨てた怒り』という二つの感情が爆発し、入り混じった激情となり、覚醒してしまう。
赤司征十郎が得た覚醒スキルは

【今吉翔一と黒子テツヤ】
まだ黒子テツヤがただの若い指揮者であった頃、予言の書を手にした黒子に今吉翔一が接触する。それはその書物を持つ者に相応しいかを見定める為であったのだが、黒子が正義感のあるごく普通の善人だと知ると今吉は黒子に予言の書を任せることになる。黒子は読むことのできない予言の書を見ては空想を楽しみ、親友の素材者や周囲の人々との交流も欠かさずに日々の仕事をこなした。もちろん、その周囲の人々の中には今吉翔一も含まれる。今吉が異質者であることを知る程に黒子と今吉は親しい友人となる。しかし親友の素材者が戦闘中に予兆因子により瀕死の怪我を負ってしまう。黒子は異質者である今吉に助けを求めたが、今吉は世界スキルを使うことを渋る。理由は世界スキルでの治療は荒治療なので対象に後遺症が残る可能性があるからであり、その素材者とも黒子を通じて仲の良かった今吉は渋ってしまった。理由を語らずに渋った今吉に、黒子は『親友の命を見捨てられた怒り』を覚え、爆発し、激情となって覚醒してしまう。
覚醒してしまったことで今吉は黒子に全てを話し、黒子は亡くなった親友の墓の前に今吉と並び、来るべき世界崩壊を迎える為の最大限の努力をしようと誓った。
黒子テツヤが得た覚醒スキルは超解読スキル(仮名)。スキルによって暗号化されたものすら読み取ることのできる解読スキルの上位スキル。

- ナノ -