【黒子テツヤの秘密と統合機構の暴走】
予言の書を最初に"読み取り"(リーディング)スキルにより内容を知った始期の読み取る者(ファースト・リーディングマン)は現代日本名:黒子テツヤであり統合機構の最高位のボスに君臨する。だが、黒子テツヤはもう居るだけの存在であり、統合機構は幹部によって牛耳られ、間違った予言の書の解釈によって暴走している。

【覚醒】
覚醒が起きた指揮者は異質者"アノモヌィア"と人間の混血(例えであり、実際は体の構造が異質者と人間の混じり)となる。覚醒は異能者に関係する激情のより発生し、その際、異質者に関係する激情に伴う痛みは体内構造の変化の痛みでもある。主に心(心臓)の辺りに強い痛みを感じる。
覚醒した指揮者つまり混血は便宜上は覚醒者と名乗り呼び合っているが、本来は混血(ハーフ)という。このことは覚醒者と異質者しか知らない。
混血は全員不老不死となる。得るスキルは個体によって違う。世界属性は使えない。
世界の崩壊(本来の意味であり統合機構が掲げる世界崩壊とは違う)が訪れると混血は純粋な異質者に変化し、異質者の1人として新世界の創造を行うことに参加する。これを今吉翔一は生贄だと思い忌んでいる。

【今吉翔一】
異質者の1人。統合機構に確認され捕らえられた唯一の異質者。
異質者の思考に蝕まれながらも、人間の思考を消さぬようにもがき苦しんでいる。それはもう数千年すら生易しい時間を苦しんでいる。
前回の世界崩壊の際に混血(ハーフ)から異質者(アノモヌィア)となった存在。混血時代に不老不死のせいで周りの友人はおろか家族や愛する人すら看取り続けた悲しみとその友人や家族の子と出会いを繰り返した果てに磨耗、大切な人達の子供が生きていることとその子達と共に生きることを生き甲斐と唯一喜びとしてきた結果、世界の崩壊によってそれが永遠に無くなったことに自暴自棄となって、周囲に唆されるままに新たな世界の人間に指揮者と素材者の仕組み(呪い)を創り与えた。
今吉翔一が混血だった世界で混血になるのはやっぱり異質者に関係する激情だったが、そこに異能者指揮者素材者の概念などは無かった。

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