PG組/第二回PG組親睦会/in遊園地/会話中心/食事会の続きのようなもの/ネタ程度にどうぞ


 遊園地である。
「なんでだ。」
「本日一回目のなんでだいただきましたー!」
「今日もすこぶるローテンションやな笠松!」
「お前らのテンションきめえ。」
「「ひっど!」」

 某食事会から数日後、またもや笠松は呼び出された。また、今回も高尾と今吉の二人と早々に合流したわけである。
「何で遊園地なんだ。絶対前回とメンバー同じだろ。つまり男子高校生の集団で遊園地とか。なんでだ。」
「友達と遊びたかったんじゃないすかー?」
「ワシら友達まで発展しとらんけどな!」
 ちなみにこの三人、すでに遊園地に入場している。指定された駅に着いたら某高級車に乗せられてあれよあれよと言う間に遊園地に入場していた。赤司家の使用人は皆優秀である。
「前回の食事会では場の空気を盛り上げることに超頑張りました誰か褒めて。」
「えらいで。ワシも頑張った。どう考えても今回もまたワシらに場の空気がかかっとるで。」
「春日さんと福井さんに期待したい。」
「春日はともかく福井はあくまでアシスト担当やろ。他はちょっと期待できへんな。」
「そもそもなんで因縁のある学校を引き合わせたんだ。」
「笠松、それを考えたらこの企画が成立せんからアカン。」
「今吉さんそれメタっぽいんでやめましょ。」
「てか正直ワシも逃げたいわ!!」
「逃げてえとは言ってねーよ!!」
「俺は逃げたいですけどね!!」
 三人が騒いでいると、人々がとある方向に視線を向けていることが分かった。三人は嫌な予感を覚えながらもそちらを見れば、予感は的中していた。
「……今回は俺たちが最後みてえだな。」
「ワシらあのきらびやか集団に突撃するん?うっわあ。」
「俺悪目立ちはしたくない。真ちゃん助けて真ちゃんのラッキーアイテムなら奇跡を起こしてくれる。でもキセキは集合しなくていい。悪目立ちどころじゃない美形集団だし……。」
 そんな三人は自分たちがそこそこ目立っている事実から目を逸らしていた。現実逃避、大事。
 そうこうしていると三人に気がついた赤司が笑顔で手を振った。この時「あ、これアカンやつ。」と思ったのは誰だったか。三人共である。
「笠松さん今吉さん高尾、お久しぶりです。」
「数日前に会ったけどな。」
「お恥ずかしながら、俺はこういうところに来たことがなくて。賑やかで楽しそうなところですね。」
「そうか、落ち着きい。まずそのキラキラ笑顔をしまってくれへん?」
「誰を呼ぼうか迷ったのですが、前回の食事会が楽しかったので今回は皆さんをお呼びしました。」
「楽しかったなら良かったかな!!」
「今回はお集まりいただきありがとうございます。」
「清々しいほどにスルーやな。あっぱれ。」
「そうですねー空が青いなー。」
「今吉、高尾、目が死んでんぞ。」
「笠松さんもですけどね!!」
「皆さん今回もよろしくお願いします。」
 かくして、第二回PG組親睦会が開催されたのであった。



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