嵐のような人



全員のクラス割が分かったのでその場を離れると、先ほどのピンクの髪をしたアカネさんがいた。

「あ、さっきのコ達やん!クラス割はどうやった?」
「全員バラバラでした」
「そっかーってことは科が違うんかあ。まあしゃあないわ。クラスが離れても友達は友達やもんな!」

ニコニコと笑うアカネさんは誰かに呼ばれて、そんじゃ次は入学式がんばりいと言って去って行った。嵐のような人だな。

「いい人だねえ」
「本当だな」
「じゃあこれからチェレンとトウヤはどうするの?」
「スーパー行く」

俺の答えに、トウコは続けて口を開いた。

「そっか。アタシはちょっと用事があるんだよね。ベルは?」
「わたしも約束があるんだあ」
「ならここで解散だな」
「また会おう」

というわけで、トウコとベルと別れて俺とチェレンはスーパーに向かうのだった。

「ってかスーパー何処」
「知らないから人に聞こう」
「賛成」



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