学者科黒髪黒目の1年生
あれから寮に無事帰って、お風呂を済ませて、ダイケンキにポケモンフーズあげて、寝た。そうすれば必然的に次の日の朝になるわけで。
「朝食を食べに行くか」
「ダイケンキにフーズもあげたし、さんせー」
「今日は帰りにスーパー行こう。朝食は自炊だな。朝の忙しい時間に食堂への移動の時間が勿体無い」
「まあ確かに。じゃあクラス割見たらスーパー、ってスーパー何処」
「確か学園内にあった筈だけど…」
チェレンと食堂へ向かいながら会話していると、トンっと人にぶつかる。
「あ、すみません」
「いえ、こちらこそ。急いでいたもので」
その人は申し訳なさそうに微笑み軽く一礼した後、早歩きでその場を去った。言葉通りに急いでいたようだ。黒髪に黒い目をしたその人は男子生徒で、かつ青いネクタイをしていたので学者科の生徒なのだろう。見た目からして俺たちと同じ一年生だろうか。
「どうした?」
「え、ううん。何でも。早く食堂に行こう」
「そうだな。」
俺はなんか気になるな、なんて思いながら再び食堂へ向かった。