少し変わった現代日本が舞台。

蟲人形
持ち主に愛でられた人形はやがて繭となり、数十年の時を経た満月の晩に羽化をする。その羽化したイキモノが“蟲人形”。元々の人形に羽が生えてたり触覚が生えてたりした姿をしている。蜘蛛っぽければそれ相応の能力を持っている。餌は個体ごとにバラバラで、健康補助食品的に人からの愛が必要。羽化したての蟲人形は十日以内に自分を愛でてくれた人間が大切にしているものをひとつ以上食べないと死んでしまう。しかし生への執着は無いので無理強いしてくることはない。ただ、何十年も繭の中に居た為、自分を愛でてくれた人間が死んでしまっていることが多い。その時は遺族が人形を愛でた人間の遺物を食べさせなければならないことになる。そのため蟲人形はだいたいが日の目を見ることなく死んでしまう。

私的メモ
マツミナ(理想)、クダノボ(シンデレラ)

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