アルカヴェ/にょたゆり/後天性女体化/会話文/掌編/『ご都合主義秘境』
空くんもいます
秘境効果でアルハイゼンとカーヴェが女性になった。以上。
「旅人、詳しく話せ」
「まってアルハイゼン、俺も分かんない」
「ご都合主義秘境にも程がある。何か仕掛けただろう」
「いやまあ、前に踏み込んだ時は俺が女性になったから、その、ギミックを踏まないようにはした」
「それで俺たちには踏ませたと。目的を話せ」
「いやー、二人とも美人だから女性になったら絶対美女だろうなあって」
「そうか。今すぐ息の根を」
「アルハイゼンっ！ 暴力はダメだ！」
「カーヴェ、君も被害者だろう」
「そうだけど！ 暴力はダメだろ！！」
「……というか君、服はそのままなのか」
「え、ああ。ちょっと大きいけど、見苦しくはないように結んだりしてみたよ」
「だから黙っていたのか」
「まあね。とにかく旅人は満足したかい？」
「うん！！」
「うわあいい笑顔。じゃあこの性転換の解除方法は？」
「秘境を出たら戻るよ。でもとりあえずこの秘境をクリアして報酬が欲しい」
「欲深いな……まあいいだろう。僕とメラックは特に問題ない。アルハイゼンはどうだい？」
「この程度の秘境で戦うなら問題無い」
「ということだって。旅人、クリアしようか！」
「やったー！ ありがとうカーヴェ！」
「俺のカーヴェに抱きつくな」
「僕は君の物じゃないんだが」
「けち！」