▼2020/04/04(21:35)
キバネズ『忘却』のプロットが残してあったので公開します。
書く際に変更した点がいくつもあるはずです。間違い探しができますね!
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キバネズ/忘却
忘却と怨念は相反するのか。
ネズの古い知り合い、ネズに勝負のいろはを教えてくれたかみさまがいた。その人の相棒がジュペッタ。うら若きカゲボウズから育て上げた美しきぬいぐるみ。
キバナは回想する。あのジュペッタはどこでみたんだったか。
オニオンは警告する。これは始まりに過ぎません。
ネズは思う。ああ、かみさまは誰よりも人だったんだ。
ネズを喰おうとするジュペッタ。涙を流し、苦しみながら、ネズを喰らおうとする。
キバナが駆けつける。ここらじゃ有名な人食いジュペッタ。
ネズは知っていた。かみさまがかみさまなんかじゃないバトルジャンキーだと分かっていた。彼からの嫉妬も分かっていた。
だからこの身を捧げても良かった。
「そんなわけがないだろ!」
キバナの救済。
オニオン直伝の改造済みピッピ人形で気をそらすとネズを救出する。
病院で目覚めたネズの隣にはマリィがいた。肉親しか許されなかった面会。
「キバナさんが助けてくれたけん。だから……」
「分かってますよ、マリィ」
ジュペッタに会いたいネズ。それを止めるキバナ。
オニオンがゲットしたジュペッタだったが、オニオンをトレーナーとして認めない。
ネズはジュペッタに懺悔する。「かみさまと崇拝してごめんなさい」あの人は人間だった。ただの、何処にでもいる、バトルジャンキーな人間だった、と。
ジュペッタがしんじゅの涙を零す。ころりと転がり、それはいのちのたまに変化した。
ジュペッタからかみさまの怨念が消えた証拠だった。