◎通じ合ってならないの※pixiv


※pixivレッドとpixivグリーン



「眠い」
「じゃあ寝ろ」
「膝枕」
「するか馬鹿」

そんな言葉の果てに、俺はレッドの頭を膝(というか太もも)の上に乗せていた。うん、いや、なんでだよ。

「グリーン、固い」
「男だからな」
「違う」

レッドがじっと俺を見る。ヤバい、気付かれてしまう。

「眠いんだろ、ベッドで寝ろよ」
「グリーン」
「退けって」
「…じゃあ落としていいよ」

その言葉に俺は何も言えなくなる。赤い目は俺を、俺の心を見透かしていた。嗚呼、どうしてこの幼馴染には上手に隠し事が出来ないのか。どうしてこの幼馴染は俺の心を見透かしてしまうのか。

「馬鹿野郎」
「うん」
「退けよ」
「うん」
「すきだばか」
「知ってる」

ふっとレッドが微笑む。少しだけ細くなった赤い目にうつる俺は泣きそうな顔をしていた。





通じ合ってはならないの
(好きだけど俺はお前と付き合えない)
(早く堕ちればいいのに)


10/31 00:20
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