◎傷心気味の君を*pixivレッド&pixivグリーン


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※pixivレッド&pixivグリーン


 レッドぉー、なんて、間抜けな声で雪山にグリーンがやってきた。しっかり防寒具をつけて少しだけもこもこしたグリーンは眉を八の字にしている。
 プライドの高いグリーンでもたまには誰かに頼りたくなるらしく、それは僕だったりナナミさんやオーキド博士だったりする。たまに僕の母さんを頼ることもある。
 さて、今回のグリーンはどうしたのだろう。
「聞いてくれよー」
「何」
「コトネに負けた」
 コトネ、とは誰なのだろう。グリーンが負けたとは、グリーンはジムリーダーなのだから負けることは当然あることだ。今までだってジムリーダーとして何度も負けてきた筈だ。
「…」
「あいつさ、なんかお前に似てて」
「?」
「なんかさ」
 グリーンは困ったように笑う。どうしたのだろう、本当に今日のグリーンは元気がない。僕にそのコトネとやらが似てたから、何になるというのだろう。
「お前と、バトルしてる気分に似てた」
「…ふうん」
 だからさ、バトルしてくれねえ?なんて、珍しい誘い方で。しばらくバトルが御無沙汰だった僕は胸の高鳴りを抑えながら、それでグリーンの元気が出るならなんて珍しく理由付けて立ち上がった。



傷心気味の君を
(精一杯)
(バトルしてあげる)


02/07 05:12
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