◎眠いひと
実福+燭福
光忠兄弟部屋。福島がうとうととしていると、燭台切と実休が帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま、福島さん寝ててよかったのに」
「ただいま。福島、ほら寝ようね」
「んー、」
実休が頭を撫でるので、すりすりと頬を寄せる。ふ、と実休が笑ってちうと額に口付ける。
「んん、じっきゅう、」
「もう寝ようね」
「明日も早いでしょ、ほら、布団敷くから」
「うん……」
とろんとした福島は眠そうだ。今日は近侍当番で、いつもより早起きしていたのだ。
布団を敷いて、三振りで寝転がる。福島を挟んで、手や体を抱きしめると、福島はふわふわと笑った。
「ん、すき……」
だいすきだよ。そう言って、ことんと寝た福島に、実休と燭台切は嬉しそうにしながら眠ったのだった。
03/08 19:49