◎にょたゆり/腹痛@生理ネタ


燭福/にょたゆり/腹痛@生理ネタ


 この本丸では燭台切と福島は刀剣女士として励起していた。男所帯の中で、女性の審神者はこのふたりをよく近侍にしていた。贔屓は良くないが、そもそも性差によって慮るものが変わってくることもある。燭台切と福島は根っからの刀剣女士として、人間の女性である審神者の近侍を勤めていた。

 女性特有の器官もある。福島はいててと腹を撫でた。
「福島さん、休んだら?」
「あ、光忠。いや、大丈夫」
「あなたも光忠でしょう。生理だよね」
「よく分かったね」
「福島さんは毎月苦しんでるから」
 僕が男性だったらなあ。燭台切がじっとりと福島の下腹部を撫でる。こら、と福島は手を抑えた。
「そう触るんじゃないよ」
「もっと優しく?」
「そうじゃなくて、あ、こら」
 ぎゅうと後ろから抱きしめられて、温かく柔らかい燭台切にホッとする。スカートの裾が揺れて、すりすりと太ももを撫でられる。
「手癖が悪いよ」
「お姉ちゃんを温めてるんだよ」
「駄目だって。あんまりやると怒るからね」
 いててと本調子ではない福島に、それならと燭台切は言った。
「白湯と湯たんぽを持って行くから、部屋に戻ってて」
「でも、仕事が」
「僕が代わるよ」
「じゃあ今度穴埋めするから」
「わかった。ゆっくり戻ってね」
「うん。ありがとう、光忠」
「はいはい」
 福島はフラフラと近侍部屋を出る。本当に辛そうなので、燭台切はさっさと白湯と湯たんぽを作りに向かったのだった。



02/12 21:11
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