▼ 彼をただ愛しく思うのだ
Mar 29, 2022(Tue.) 10:06
目を疑う。彼が生きている。彼は死んだ、その筈だ。何故なのだ、何故なのだ。これもまた、あの塔に降り立つ虹色ポケモンの仕業なのか。

『スイクン…?』

ああ、何たる事!
彼は人間ではなくなっていた。我々と同じ、ポケモンだった。見た事も聞いた事もないような姿のポケモンはまさしく彼だった。

『私は…』

生まれたばかりの、我々と同じ方法で誕生した彼を寝かせる。目を閉じるように諭すと、彼は素直に目を閉じた。





彼をただ愛しく思うのだ
(可哀想なミナキ、これからは永久かという時を共に歩もう)



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