ルリソニ


　イヤになっちゃう。ソニアはハアと息を吐いた。
「何かあったの？」
「聞いてよルリナ、なんと、誕生日なの」
「知ってるわよ」
「その日、学会なの」
「へえ、そりゃ大変ね」
「折角、ルリナにオフを作ってもらったのに……」
「じゃあ後日に誕生日ケーキを食べましょ」
「いいの？」
「実はプレゼントに悩んでるのよ。日付が伸びてありがたいわ」
「なにそれー！　でも、誕生日プレゼントに真剣に向き合ってくれてて嬉しい……」
「そうでしょ。ソニアにもこだわりがあるし……」
「プレゼントのヒント頂戴？」
「アクセサリーよ」
「わ、楽しみ！　ルリナなら絶対外さないもん！」
「信頼に応えられるよう頑張るわ」