「ずっと気になってたんだ」

真剣な表情で言われて、思わず言葉が詰まる

「あの、鉄平…」
「さゆはなんでそんなに小さいんだ?」
私も気になってた、って言おうと思った口を閉じて鉄平を見る

気になってたって…私の身長が小さいこと?

「よっしゃ、殴らせろ」
「なんでだよ!?」
「ムカつくもん
跡残んないように頭殴ってあげるからかがめ」
「ちょ、ちょっと待てっ」
鉄平があまりに必死に止めるからとりあえず振り上げた拳を下げる

「小さくて可愛い、って言ったつもりなんだがっ」
「…伝わるかッ!!」
赤くなった頬を誤魔化すように鉄平のお腹を殴る

「っ結局殴るのかよ…ッ」
「うるさいっ」
お腹を抑えてうずくまる鉄平を見ると、表情を歪めながらも笑っていた

「…なんで笑ってんのさ」
「いや…
素直じゃないな、と」
「は?」
「顔赤い」
そう言って私の頬に伸ばしてきた手を振りほどけれないのは、気の迷いだと信じたかっただけに決まってる、うん



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