私の彼氏である木吉鉄平は、
とりあえずでかい。無駄にでかい。

「ねぇ、鉄平」
「ん?」
「今身長いくつある?」
床に座ってるのに私とそんなに変わらない
…私が小さいみたいじゃないか

「あー…193cmだったかな…」
「193!?」
え、33cmも差あるんだけどッ

「そっか。そりゃあ身体がおっきいわけだ」
もそもそと鉄平の足の間に座って呟く

「さゆが小さいからな
さらにそう思うんだろ」
「うるさい」
手の隣にある太ももを叩く

「…こうしてるとさ、」
「ん?」
「なんか幸せー…」
少し重くなってきた瞼をごしごしと擦って鉄平の胸板に寄りかかる

「眠いのか?さゆ」
「ん、ちょっと…」
口を開けば欠伸が出た

ヤバい…寝そう…

「寝ていいぞ?」
人よりかなり大きい手のひらで頭を軽く叩かれ、さらに眠気が襲ってくる

「…ごめん、限界」
「ああ、おやすみ」頭を撫でる鉄平の優しい手に再び幸せを実感しながら目を閉じる

夢でも鉄平に会えますよーに



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